民主主義ではなく資本主義による資本主義のための政治?

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本日は『12/2:初来日マイケル・ムーア監督最新作試写会&特別対談』&『12/4:非正規労働者をとりまく現状とこれからに関する勉強会』という長いタイトルのイベントに来ています。平たく言えば試写会と監督を交えたトークショーという感じです。

映画監督のマイケル・ムーアさんの初来日ということがプレミアム感を感じさせます。

映画の名前は『キャピタリズム~マネーは踊る~』

100年に一度と言われるこの不況。サブプライムローンの話が濃厚に思えますが、それはこの映画では一端にすぎず、昔のルーズベルト大統領の話だけでなく、労働者の現状、家を追い出される家族のリアルな描画、どれをとってもリアリティがあり、自分たちの生活にも密接に感じさせます。

映画全体を見て、資本主義の名のもとでどういったことが行われているか、その裏側や社会問題を大きく感じさせました。

中間層が無くなって、貧者と一握りの富裕層が格差を広げていく、その仕組みが作られてしまってきたんだなあ、という社会問題も感じさせます。

資本主義と社会主義の単純比較でしか学校では習わなかったのですが、政治という視点で、アメリカの政治はウォール街が支配していた、そういったことも垣間見えます。まさしく資本主義の資本主義のための資本主義による政治になってしまった。

そんな裏側見せられた。

物語は昨年のサブプライムローンからではなく、80年代、第二次大戦中のルーズベルト大統領時代にまでさかのぼります。

政治家の考え方、お金、腐敗、さまざまな角度から検証されていきます。

一番ショックだったのは軽い罪(罪じゃないかもしれない)を犯した人を1、2分とかで裁き刑務所へ送り込み、なんの手続きも経ずに刑期延長したこと。人権て無いですよね。アメリカのある場所での話です。

そして民間に受刑者の管理を委託して働かせて、委託料は税金で払われ、受刑者を労働させて得た利益も受けるなど、お金儲けのために利用されていることです。許せない話ですよね。

他にもいろんなストーリーがあるのですが、皮肉とユーモアのセンスも交えて、世の中に訴えかけているメッセージも強く伝わってくる映画です。面白い!という言い方もできますが、エンターテイメント性のある社会問題を浮き彫りにした映画だと思うので、ぜひ観てみましょう。

『キャピタリズム~マネーは踊る~』

まもなくトークセッションで、マイケル・ムーア監督が登場します。

追記:

●『キャピタリズム~マネーは踊る~』

12月5日(土)TOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 梅田 にて限定公開

2010年1月9日(土) 全国拡大ロードショー

この記事を書いた人

iPhone/MacBook Air/Apple Watchユーザー。
2006年よりブログを書き始め、現在はちょっとした効率化をテーマとしてブログを投稿中。

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