カバンストリートにある「植村美千男のかばん工房」に行ってきました。
事前学習もせずに行ってきたのですが、かばん修理のことに関して、ここは、いや植村美千男さんという人物が最後の砦になると言っても過言ではないぐらいどこでも不可能と言われた修理依頼が集まる場所ということがよくわかりました。
すでに今修理を依頼しても2年待ちだそうです。
長く使いたい大切なカバン。壊れて修理するだけでなく、長く使えるように改善も
http://www.youtube.com/watch?v=8taPYHvOJFA
このビデオ取材にもあるように大切なカバンは修理して使いたいのですが、それ以上に、長く使えるように改善することもあるみたいです。
修理のための工房というよりもまさしく大切なかばんを長く使うための工房といっても過言ではないでしょう。
そして、 ここでしか治せないかばんもあるぐらい、技術力にも定評があり、その分修理完了まで時間がかかるかもしれませんが、どこでも修理を断られたかばんは最終的にここにやってくることも少なくないようです。
このかばんの場合、最終的にうるし塗りを重ねていくのですが、これもこの「植村美千男のかばん工房」ならでは。
元々、どのような姿のものかの写真も見せて頂きました。
修理工具や金具などの部品もこれだけの揃っているわけなのですが、革も動画にあるようにここに置いてあるものだけでなく、家にたくさんの在庫を揃えているようです。
特に革の色合いは商品によっても異なりますし、それに合わせていくのも大変だと思うのですが、それだけの革を揃えているからこそ、不自然になることなく、仕上げていくことが出来ていくのです。
豊岡がかばんの生産地でもあるからこそ、この方のような修理できるような職人さんの存在も大切です。かばんという産業は作るだけで無く、このような形で生産地で修理ができるという環境は、今後の地場産業を維持していく上でのヒントではないかと思います。