先日、「ブローバ アキュトロン」日本初!ブロガーイベントに参加してきました。
アメリカでは誰もが知っている老舗時計ブランドとのことですが、まったく知りませんでした。しかし、きちんと説明を聞くと、このブランドの価値がわかるもので、腕時計の歴史の中でも重要な位置を占めるものだと感じました。
BULOBAとは?
ブローバ – Wikipediaより引用:
1875年より今日までアメリカを代表する腕時計メーカーの1つであり、特に北米では知名度と信頼が非常に高いブランドである。 近年積極的に海外進出を図っており、ヨーロッパやアジアでもその地位を確立しつつある。
本当に知らなかったのですが、Wikipediaの日本語版にちゃんと載ってました。ここでもなんとなく概要がわかるのですが、それよりもBULOVAの歴史を見た方が早いでしょう。
公式サイトのこのコンテンツを見るのも良さそうです。
Bulova Accutronの歴史
まず、BULOVAの重要なキーワードとして「革新性」「イノベーション」というのが挙げられ、ブランドの哲学としても「生産性よりも完璧を求める」「量よりも質」「完成度と品質の追求」というものが挙げられます。
歴史上に刻まれる世界初のラジオ・テレビCM
1919年男性用腕時計の本格生産開始。
精度の高い部品を大量生産できれば、コストをさげてできるだけ多くの人たちに腕時計をしてもらえるという発想。
世界初のラジオCM開始。今となってはラジオCMなんて当たり前ですが、ラジオCMが世界初、ということでマーケティングにおいても先見の明があったとのこと。
世界初のテレビCMということでも知られています。CM料として9ドル払ったとのお話をお伺いしました。CMを初めて行うときにはどれぐらいの料金設定が適切か、当時はわからなかったのかもしれません。
それにしても、世界初のテレビCMとはインパクトがあります。
少しネットで調べてみました。
世界初のラジオ、テレビCMは何ですか? | CMのQ&A【OKWave】より引用:
【テレビ】
1941年7月1日、NBC系列WNBTが中継したメジャーリーグの試合、ブルックリンドジャース対フィラデルフィアフィリーズの試合前に時計会社[ Bulova ]のスポット広告を放送。アメリカ地図の上に時計を配置した映像に”アメリカはブローバの時で動く!”のスローガン。 このCMが世界初の合法的なものとされています。 なお、それ以前にも無認可のCMはあったようですが局が罰金を課されたりしています。
しかし、当時は広告も”生”放送だったのでそれなりに大変だったのでしょうね…。
http://thelongestlistofthelongeststuffatthelongestdomainnameatlonglast.com/first224.html
「”アメリカはブローバの時で動く!”のスローガン」ってあたりが響くコピーですね。ここでも触れられていますが、合法的なテレビCMとしてはブロー場が世界初であり、違法なものは以前にあったようです。
あと、当時のCMは「生放送」が基本というのも、なるほどなぁ!と思いました。収録という概念が無かった時代だからでしょうか。
アメリカではおなじみのブランドである時計
このロゴのモチーフは音叉式ムーブメント時計で使っている「音叉」からきているそうだ。そして、このBULOVAというのはアメリカでおなじみのものであることを歴史からも知らされることになります。
1967年エアフォースワンで採用されたとのこと。
エアー・フォース・ワンでも使用され、大統領公認ギフトに指定されました。さらに、アキュトロンは鉄道会社が一般使用を認めた初めての腕時計となり、鉄道の仕事に携わる人々から絶賛されました。
確かに、鉄道会社の人間が遅れている時間を基準に動いていたら大変ですしね。精度の高い時間を刻むブローバアキュトロンだからこそ公的なところにも採用されるのでしょう。
NASAへも全面協力しているそうです。月に行ったとか!
アメリカ国内だけの販売だったかもしれませんが、この時点で地球代表で月面に行ったことになります。
もっともアメリカ的で、そしてブローバというブランドが認められている証拠になるのが、これでしょう。ニューヨーク市長が10月4日をブローバの日と認定したことです。
機械式時計の裏蓋を開けることなく微調整できるEFAS
2012年EFASが登場。ブローバは過去の歴史からも精度を追求し続けている。
-15秒から+15秒を調整して精度を高めて行くことができるシステムで時計職人が裏蓋を開ける必要も無く、自分で専用のドライバーのような機具で調整できます。
ボクも試しにやってみたのですが、専用のドライバーを使えば調整にそれほど力もいらずに(動きが軽い)簡単に調整できる印象でした。
これは「外から調整する」という発想であり、今までの時計蓋を開けて中から調整するという発想からは思いも付かなかったアイデアかもしれません。まさに、革新的であり、イノベーションであると言えます。
そして、この日この会社にとって、もうひとつの革新的な出来事が発表されました。
それは、初のブロガーイベントを開いたことです。
意外と高くない
高級腕時計という印象を持ってこのブロガーイベントに参加したのですが、意外と高くなく、6万円から20万円ぐらいの価格帯で購入できるようです。
もともとの思想が「精度の高い部品を大量生産できれば、コストをさげてできるだけ多くの人たちに腕時計をしてもらえる」というところからきているので、これにも納得です。
でありながらもしっかりした作りで高級な印象を受けます。
特に女性用の宝石がついたものも、そんなにキラキラしているのに、この値段?と思わせるぐらいリーズナブルなところが驚きです。その辺は他の女性ブロガーの記事に写真付きで書かれていると思うので、この記事下のブログパーツからどうぞ。
あと革ベルトの時計が多かったのが印象的です。
これは日本の気候が蒸し暑い時期があり、それが革ベルトに合わない、という話もあるとのこと。個人的には革ベルト好きなんですけどね。
というわけで、購入の機会があれば、検討したいと思います。