福島県郡山市田村町。
なんだか昔懐かしの田舎町の狭い道を進むと突如として現れる酒蔵「仁井田本家」。
この「自然酒」と書かれた大きな樽のオブジェが迎えてくれます。
1711年の創業から300余年。
そんな酒蔵にやってきました。
酒蔵と酒蔵の間をこのような天井でつなげて拡張している建物の感じも特徴的です。
以前の会津では時期がまだ早かったので実際に作っているところを見学できませんでしたが、今回は工程を見させて頂くことができました。
特に清潔にしていることもあり、見学もきちんと白衣、帽子をかぶっての見学となります。
実際に動いている物を見るのは初めてだったので貴重な体験をさせてもらったと思いますが、文章で伝えられないことは、所々で香る、お酒の匂いではないでしょうか。
やはり酒蔵見学は季節を選んで行った方が良いと思いました!
酒蔵として「夢」を語る
実はここで一番印象に残ったのは実際の工程を見ることができる酒蔵見学でもあるのですが、それよりもその前の説明で語られることのほうが心に響きました。
企業の目標とか理念とか良く言われることでしたが、ここでは「夢」という言葉を使っています。
ホームページにも次のようにあります。
夢
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2025年までに、金沢の田60町歩を全て自然田にする
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スタッフ全員が“発酵のプロフェッショナル”になる
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蔵のある田村町を“真に豊かな田舎”にし、自給自足の町&蔵になる
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田村町に仁井田本家があって良かった!と言って頂ける蔵になる
「夢」という言葉でこれらのことを語る話に惹かれていきました。
そして、「自然米100%&純米造り100%&自然派酒母100% (平成25酒造年度より)」を掲げていること。
以前はアルコール添加していた時期もあったのですが、昔ながらの製法で「自然」を大切に作っているようです。
昔ながらの田舎の中にある自然豊かな環境で作られる自然酒。
このしだざくら成らぬ三春滝桜の孫であるこの写真の木が300年見守り続けていた酒蔵。
そこから作られる日本酒に期待が持てます。