2014年5月14日、パナソニック株式会社 のDIGAのイベントに参加しました。
今月下旬に発売されるというDIGA(ディーガ)BXT970・BXT870について聞いてきました。
いわゆるブルーレイ・HDDレコーダーなんですが、今までのそれとは使い方がまったく変わるものだと思いました。タイトルにも書いたようにそもそも「録画する」という言葉が死語になると思ってしまうぐらいのインパクトがあります。
これまでのHDDレコーダーの進化を見ていれば10年でこれぐらい進化したのも、そうですよねーと頷けるのですが、まあ、これはまだこの話はウォーミングアップ。
(ちなみに我が家でメインで使っているソニーのHDDレコーダーは5年以上前に買った物で320GBと少なめの容量のものを買った気がしますが、すでに2TBとかそんな時代に・・・)
そこで、それだけ大容量化して普及してきたHDDレコーダー。
ユーザーの動向がどのように変わったかという話を伺います。容量が増えれば録画できる量も増えるでしょうし、便利になればなるほど、録画で見る機会も増えるのもそうですよねー、と数字を見ながら納得。
ところがですね、便利になればなるほど新たなニーズが発生したり期待されるものがどんどん高まってくるものなんですね。
「リアルタイム・録画に訪わず見たい番組は見逃したくない」
そりゃそうですよねー、と思うのですが、実際は見逃すことが多いと感じています。何故ならば、その時間に突発的に仕事や渋滞で家に帰れないということが発生して見逃したり、見たいと思った時には録画予約忘れてて、録画してなかったこととか多々。
そんなもん、物理的に解決できるわけないだろう、と思っていたのです。
そこで、今回の製品でこんなアンサーを出してきたわけです。
「面倒な録画予約はもういらない」
「チャンネルまるごと録画で、・・・」
ああ、そういうことか。
確かに、事前に録画予約して無くても常に録画し続けておけば、そこから見たい番組見ればいいだけですもんねー。
でも、HDDにも限度があるし、3番組同時録画ぐらいだったら見たいと思えるチャンネルを録画してない可能性もあります。
と思ったらなんぞこれ。
チューナーの数が?
通常録画の3というのはおいといて、チャンネル録画の8ってなんですか?8チャンネル?フジテレビですか?
と思ったら、8チャンネル分の録画が出来るようです。
(地デジチューナーが8チャンネル分あるということです、BS/CSと併用できるのはそのうち3チャンネル)
これって東京においてほぼすべての地デジ放送局網羅できるのでは!?
我が家では
1 NHK
2 Eテレ
3 TVK
4 日テレ
5 テレビ朝日
6 TBS
7 テレビ東京
8 フジテレビ
あ、TOKYO MXが録画できないか。
といってもほぼ地デジの全チャンネル録画まるっと録画できるということです。
そう考えると凄いなぁと思うのですが、冷静に考えれば丸ごと録画できるハードというのは他社でもありましたし、そういうのは何かあったなぁと思います(実際にパナソニックでも今日紹介した機種の前にも同様に録画できる機種があったようです)。
ここまではまったく新しくないと言ってしまえば、それまででパナソニックブランドで出た、とかチャンネル量が増えたとかHDD容量が5TBにアップしたとか、単なるスペックアップ、ハイスペック機だけじゃないか、といえば、単に凄いなぁ、で終わると思うんです。
でも、ここからなんです。これがスゴイのは。
音声操作!?
確かにそろそろそういう時代が来たか、と思いますよね。Googleも音声検索あるし、iPhoneもSiriがあるし、音声で検索できる時代が来てもおかしくないですよね。
でもここからが違うのです。
「先週の○○○(女優の名前)が出演していたドラマ」とかいった感じでマイクで話せば、それに合った番組を検索してくれるのです!
番組名がうろ覚えでも探せるのです。
確かに、ほぼすべての放送局をまるっと朝から晩まで何日分も録画し続けると、見たい番組を探すのが大変です。
リモコンで文字を打ち込んでキーワード検索?
個人的にはリモコンでも文字入力ほど苦痛なものはありません。iPhoneのようなフリック入力であれば別ですが。
そして、そもそも番組名が正確に思い出せなかったりするときも、出演者とドラマというざっくりとしたキーワードで、しかも、マイクでの音声入力で検索出来るなら、「検索しよう」という気になりますよね。今までのリモコンだと検索する気力をへし折ってくれるリモコンでの文字入力とひっかからない検索でゲンナリしていたと思います。
そう、全チャンネルまるっと録画は、見たい番組を探せ出せてこそ、価値が出てくるのです。
単純にいっぱい録画できているだけでは意味が無いんです。見られないだったら意味がないですからね。
ここからがまたスゴイのが出てきます。
シーン検索
もう、これだけで、この製品アタリなんではないかと思いました。
むしろこれのせいで、そもそも番組を録画するという概念自体が崩壊するのではないかと思ったぐらい。
今までの録画情報というのは番組名や番組の説明文や出演者名ぐらいのメタデータぐらいでしか検索できなかったと思いますが、今回のこの機種にはシーンについてもメタデータがついているので、シーン検索が出来ます。
といってもわかりにくいかもしれません。
ニュース番組に例えれば、ニュース番組のそのニュースごとにどんなニュースをやったかというのがテキスト入力されて一緒に保存されていくのです(これは外部のサービスミモーラを使って、人力で頑張って入力されたデータを提供しているようです。課金コンテンツで7ヶ月無料で324円だそうですが、その威力を知ってしまうと、絶対課金してますw)。
例えば、「きのうの大谷のシーン」と言って検索すると、大谷選手のニュースについて検索されて、ニュース番組のその該当部分の2,3秒前ぐらいから再生が始まります。
おおお!
とこの時点で思わず言ってしまいました。
つまり、検索がしやすくなった、ということだけでも大きいのですが、番組のその内容、シーンまでもが検索対象になり、番組検索だけでは実現できなかった思わぬお宝映像を探し出すことも出来るかも知れません。
シーン単位での検索ってのは破壊力がありそうです
。番組情報に載ってない実際に放送されたシーン情報をも検索結果に出来るのです。
これを例えて言うならば、テレビで放送された映像シーンの検索エンジンが我が家にやってきた、と言えるのでは無いでしょうか。
見たいときにシーンで検索すれば見たいモノを見つけ出してそれを見る。そんなインターネットで何かをみるのと似た行為がテレビ番組にも実現するのです。
もう、ここだけでも感動したのですが、その他にも紹介したい機能はてんこもり。
実は発売日直後あたりに1ヶ月モニターをさせていただく機会をいただきました!
そこで、じっくり使いながらレビューをしていきたいと思います。
また久しぶりに夢を実現するかのような、大きな進化をした電気製品に出会った気がしました。
↓Amazonのリンクを貼ってみましたが、5TBってすごい。
Panasonic DIGA ブルーレイディスクレコーダー 5TB 4K HDD搭載ハイビジョン アップコンバート出力対応 DMR-BXT970-K