やあ、愛しきプリンシェイクよ。
初めてみたときはこんな形じゃなかったよね。
プルタブの中のプリンシェイクは中を覗き込めなかった。
それが、この形である。
中が見えるなんて、反則だ。中が見えなくてどの程度シェイクされているなか想像しながら飲むのが良かった。
そう、君と初めて出会ったのは自販機だった。プリンが自販機で買えるなんて!しかも振って飲むのだから衝撃的だった。
そしてなかなかプリンシェイクの入った自販機に出会えない。出会えたときは迷わずプリンシェイクのボタンを押した。
それから数年経ち、しばらく目にすることがなくなった。
もうあれは過去のことのようである。
ところが、コンビニにこれが置いてあった。そのコンビニは店舗独自の判断で新発売なのにいきなり値引き販売していた。
でも、値段なんてどうでも良い。そこにプリンシェイクがあったから買うしかない。
すぐさまレジへ運び、冷蔵庫へ。
僕は決めた。
これは特別な日に飲む、特別な飲み物だと。
そう決めてこのプリンシェイクを手にする頃には1つの大きな仕事を終えているだろう。
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我慢できずに割りとすぐに飲んだのはここだけの話だ。