この本のタイトルだけではわからないこの本の本質はご覧の写真の帯にあります。
インターネットの登場で、情報はすべて「すぐ手の届くところ」にある。
確かに昨今わからないことがあれば、Wikipediaであったり、ググればすぐわかるが、この本では過去の新聞記事検索(日経テレコン21)、グーグル検索、ブログ検索、などを体系的にどのようにして調べていくか、という方法論が具体的な事例と共に整理されている。
闇雲に検索していた僕にとってこの本はある程度参考になったが、この本の本質は最後のほうに繰り広げられている。
そういう切り口があったのか、と思わされたのがはてなブックマークの活用だ。
これぞ、このWeb2.0時代の情報収集術なのか、と唸らされた。
特にセレンディピティという言葉で表現されていたが、情報収集も単なるキーワード検索だけで実現できない情報収集術として、見知らぬ誰かが付けたタグによって、意外な発見をするということに気づかされた。そしてさらにそれをハブとして、その専門領域の背景や本質を掘り下げていくことができるのだろうと思った。
タイトルだけでこの本は胡散臭いと思うかもしれないが、インターネットを活用して、思いがけない情報と出会いそこからその専門領域を広げる手法をこの本では展開されている。
私自身も企画や考え事、調べ物をするときは検索を使いこなしていると自負していたが、まだまだその手法は広げて体系的に整理できそうである。