実はいつも枕もとに置いている割には寝る前の読書もはかどらず(そもそも本の文字数やページ数も多く)、読むのに苦戦しておりました。これも活字離れというのもあるのでしょうが、最近にビジネス書が読みやすい字数、構成、ページ数に設定してくるからなんだな、と思います。
そこで、この本はまず読み応えのある意外な視点からの切り口での経済学本と捉えて読んで見られるのはいかがでしょうか。
さて、私が気になった部分をポストイットで貼りまくってますので、そこの紹介も合わせて読書メモを進めたいと思います。
原著まえがき
第1章 日常生活に潜むロジック
第2章 ラスベガス――理性の淵
第3章 離婚は過小評価されているのか
第4章 どうして上司は給料をもらいすぎているのか
第5章 居住区にて――街角で刺されないための経済学
第6章 合理的な人種差別の危険性
第7章 ギザギザ化する世界
第8章 合理的な革命
第9章 100万年のロジック
訳者あとがき
原注
目次にもありますように、省で区切られていて、その中でひとつのテーマでいろんな角度での語られている本と感じます。
「人は自分がそれをもっているというというだけの理由で、突然、自分がもっているものを高く評価するようになる」というものだ。(中略)経済学ではこの現象を「所有効果」と呼ぶ。(P.32)
これに似たような経験がある人は少なくないでしょう。例えば株取引やFXの初心者などに多いのは「自分が持っているものはきっと価値が高いはずだからこれ以上下がることが無く、あとで上がるに違いない」と期待することと似ています。
その他たばこの値上げがヘビースモーカーと普通の喫煙者どのように変わるか、ということが書かれていたが、意外にもヘビースモーカーがやめてしまう、という話にも触れられていたと思います。
それらの事柄も合理的に説明されてます。
読み応えのある本だと思いますので、興味がある方はどうぞ。(僕は一回ここで休んでもう一度読み直してみたいと思います)
ランダムハウス講談社
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経済学の考え方で日常生活にあふれる様々な疑問を解き明かす
“意外に”面白い本でした。