これは単純なダイエット本ではない。本のサブタイトルにもあるようにメタボの「行動経済学」とあるように、ある意味心理学的側面から痩せられない人のパターンを分析しています。そして、そういった方のためにどのように考え方を切り替えるべきかを指南している。
そして最終章ではメタボでの生涯でのコスト増についても触れられている。その金額を知った時、メタボのままではいけないはずだ、ということにも気づかされる。そして人生を幸せに過ごすこと、そこにつながるヒントも隠されていた。
「ダイエットは明日から」とか、なぜそうなってしまうかも本書では指摘している。
“時間割引率”という考え方やその他にも“サンコスト”、“バイアス”“確率加重”などいくつかの行動経済学の言葉、視点からどうして痩せられないか、というのを解説している。
その考え方のプロセスを理解すれば、ああ、なるほど!と心に思い当たる部分があり、そしてそれらに対処していく方法にも触れられていた。
単なる“やせ型論”ではなく原因とその対策ということで、オリーブオイルを飲むとかバナナダイエットでもない、人間の心理をついた効果的なダイエット法の指南ともなるだろう。
さらに単なるダイエットだけではなく行動経済学の入門書としても良いかもしれない。これを元に新たにビジネスを考えたりなど、応用につなげられると感じた。
Amazonの書評でも高い評価なので、一度手に取ってみたはいかがでしょうか?
古川 雅一
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おすすめ度の平均:
行動経済学に反する自分を見つめなおす一冊(わかっちゃいるんですけどねぇ)
久しぶりのヒット
「食べ過ぎ」てしまう心理はこうなっていたんだ
経済学を全く知らなくても読める