忙しい、でも疲れが溜まっていてなかなかとれない・・・。そして夏バテ。
嫌なループにはまりそうな方も少なくないかもしれないが、自分自身もそれを体験して考えたことをシェアします。
結論から言えば、「仕事」というのは「健康状態」が良好な状態であって初めて成り立つというごく当たり前なところに行き着きます。 仕事のパフォーマンスをあげたければ健康状態をより良い状態にすることが肝心です。
当たり前のことなんですけど、これがなかなかうまくいかなくて泥沼化する事例を見かけます。自分を含め。
今日のうちにやれることをやってしまうことが妥当か
疲れているときは多くの場合、判断能力が鈍っていることが多く、クリエイティブな考え方もおかしくなっていることが多いです。そんな中、ただでさえ仕事をする能率が下がっているのに、それを今日のうちにこなそうとしてしまいます。
すると何が問題になるかというと
- 良好な健康状態の時に比べ時間がかかる
- ミスが多くなったり、クオリティの低下
といったようなことを招いてしまいます。
仮に今日3時間残業して得られるアウトプットも、もしかしたらすっきり寝てしまって翌日の午前中2時間集中してアウトプットできる可能性もあるのです。
仕事の先送りというのは一般的に悪いイメージがあって、どうしても今日中に完遂させようとしますが、疲れている状態が続いているならば、その状態では集中できず作業に時間がかかり、そしてクオリティが低くなってしまう、といったようなことが考えられます。
そうすれば「今日しっかり寝て、明日、朝一で集中して完成させる」という置き換えをして、今までの流れをかえていくこともできるでしょう。
先送り不安に対抗する早起き
では、残業分を翌日出社して朝イチで片付けるとしましょう。
ここで想定されるのは、朝イチは打ち合わせがある、電話がかかってくる、朝イチでこなさなければならない課題がある・・・など実は空き時間がなかったりする場合もあります。
そもそも、人間には同じ24時間が与えられて、必要な睡眠時間は人それぞれ個人差はありますが、それを除けば働くことに回せる時間というのは固定されていると考えて良いでしょう(一時的に徹夜とかもありますが、それは続けられません)。
そこで、どうするかというと、残業時間(夜間)の朝型シフトです。
そういえば、こんな本もありました。
読んでないですけど(笑・失礼)。
最近、4時起きすることも多くて、いろいろ試しているのですが、午前中の時間が長いと、意外と作業が捗ることがわかりました。
ランチタイムを終了時間として集中して作業をすると9時スタートの人と6時スタートの人とでは3時間、つまり2倍もの時間が違います。そしてそれは夜遅く残業しての疲れ切った時間帯ではないので、その時間帯と比べての集中力が違います。
人間の脳は、朝起きてから13時間しか集中力が持たない
TEDxTokyoで拝見した小室 淑恵さんのセッション。
正直なところこの数字が正しいかどうかは抜きにして、体感でこれは正しいと思いますし、それは多くの人共通ではないでしょうか(一部エンジニアなどで夜のほうがノってくるっていう話もありますが)。
であれば、朝型シフトが良さそうです。
しかし、朝型シフトより大事なこと
これが一番いいたいことです。
慢性的に疲れがたまってくると判断能力が鈍って、上記のような改善の糸口も見失いがちです。
そうならない前にすぐに「早く帰って寝ること」です。眠眠打破とかフリスク中毒になっているのは、人間として異常な状態です(昔はそんなのなかったし、規則正しい生活をしている中で眠気を感じてもそういったモノに頼っていません)。
この状態を続けることが、健康上問題を引き起こし、そして人生全体をダメにしてしまう可能性をはらんでいます。
健康状態が一度悪くなれば、仕事が出来なくなりますし、健康を犠牲にして仕事をすること自体が人生に悪影響を与える、と考えた方が良いでしょう。
一時的に踏ん張る必要はあるかもしれませんが、長い人生をダメなものにしないように、「健康状態>仕事」という優先順位を大事にして、万が一仕事がダメになってもまたやり直せばいいと思います。ボク自身もやり直していますから。
健康状態をダメにして再起不能にして人生を犠牲にするよりも仕事を犠牲にして、健康状態を維持して文化的な生活をするほうがきっと良いと思います。
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