読書感想文:小飼弾の 「仕組み」進化論

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小飼弾の「仕組み」進化論 by you.

「本当の20%ルール」というのがこの本から得られる一番の気づきでした。

いわゆるGoogleの20%ルールとは逆のアプローチでの考え方です。

◎「仕組み」づくりで本当に考えるべきこと

ビジネスモデル、業務フロー、システム化など、すべての仕事は様々な「仕組み」からできています。しかし、環境が激変していく今後も、従来通りの仕組みを 回し続けていて生き残れるのでしょうか――。 No.1アルファブロガーであり、カリスマプログラマーである著者が、エンジニアの視点から、変化に負けずに生き残っていくための“仕組みづくり”と“働 き方”を提言します。

◎Googleを超える“新20%ルール”

従来の価値観がシフトする今後、私たちがやるべき仕事は「仕組み作り」。そして、それを実現するための働き方が“新20%ルール”です。

本書の「仕組み作り」は、著者のプログラマーとしての経験が活きたもの。「DRY原則」やリスクマネジメント、仕組みとコストの考え方など、今までとは異なる視点から、仕組み作りのヒントを紹介します。あらゆるビジネスパーソンの働き方を変える1冊です。

◎著者の経験談から、「仕組み作り」のアイデアを盗める!

さらに、オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)のCTOとして、ライブドア隆盛の基礎をつくった同氏の仕事術も披露。「仕組みのボトルネックを見つける」、 「仕組み作りの基本は『自動化』と『自働化』」、「問題は自分よりふたつ上のレイヤーで考える」など、技術部門を率いていた同氏の仕事ぶりは、チームで仕 組みを動かすときにも大いに役立ちます。また、著者が自らの経験から語るブルーオーシャンを発見するための方法や創発を促すヒントは、今後新たな仕組み (ビジネス、サービス、商品)を探っていくうえで、必読です!

◎目次

Part0 仕組み作りが仕事になる

Part1 仕組みの仕組み 仕組みを作る前に知っておきたいこと

Part2 仕組みを作り直す 目の前の仕事を20%の力でこなす仕組み

Part3 仕組みを使う 仕組みのコストとテストを考える

Part4 仕組みを合わせる チームで仕組み合うために

Part5 仕組みと生物 「新しい仕組み」を作るヒント

Part6 仕組みの未来

あとがき 本書ができあがるまでの仕組み

 仕組みが複雑になってきた昨今、本来仕組みはラクをするためのものであったのですが、かえって逆の方向に行っていることにも気づかされます。

著者はプログラマーであり、プログラミングに例えて書かれている箇所がありましたが、これはプログラミングを始めたボクにとってもわかりやすい例えであり、逆にプログラミングの考え方で足りなかったものを補ってくれました。

たぶん、ボクはまだ短いプログラム(仕組み)を作ってはあっちこっちにちりばめているのですが、きちんと再利用できるように整理したり、将来を見据えた書き方、なんてのもできるのではないかということも発見でした。

これはプログラミングだけでなく、身の周りの生活にもそういった仕組みの考え方は導入できそうです。

ボトルネック、というのはWebサイト制作のチーム体制についても同じようなことが言えそうです。

大規模サイトになればなるほどコーダーが必要だと思い増員しがちですが、実は仕切るディレクターがいっぱいっぱいで滞ってコーダーを余らすことにもなります。直列処理と並列処理。これは会社の中で学んだことですが、こうやってボトルネックになるところは、どこか、という考え方でどんな仕組みが必要かを考えさせられます。

ボクはこの本で言う20%ルールの考え方はより人間らしく生きていく心の持ち方のような気がします。

従業員をモノとして見るな、とかニュースでみますが、ルーチンワークだけだとロボットと同じ、というのはそういう危惧もあるのだと思わされました。

小飼弾の 「仕組み」進化論 (単行本(ソフトカバー))

この記事を書いた人

iPhone/MacBook Air/Apple Watchユーザー。
2006年よりブログを書き始め、現在はちょっとした効率化をテーマとしてブログを投稿中。

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