よくコンビニの書籍コーナーとか書店のPC系ムックのところにありそうなアングラなテイストのこの書籍。
ちょっと嫌な予感がしたので、ちょっと立ち読みで読んでみた。
キャッチコピーの「ほったらかしで・・・」とか「1クリックで数百ページのサイトを・・・」というところから読んで予想できるように、ページ量産系ツールの紹介とかそらら系のツールも含めた試用版ソフトが入ったCD-ROMなども付録として付いている。
ただ、全否定はしない。
スパムとかアフィリエイトとか関係なしに、Webサイトをどうにかしようと思う人にも(普通のWeb業界の人にも)、役立ちそうなソフトも微妙に含まれているので、情報を鵜呑みにせず、取捨選択すれば、まとめ本として活用するには良いのではないかと思う。参考情報としてアフィリエイトツール大全を買っておいても悪くはないと思う(そういう手法を知るという意味でも)。
ただ、内容を読んでいて面白かったのが、被リンクを集めるためにサクラ用サイトを作るっていう行為だったりとか、サクラ用サイトを量産するためのツールの紹介だったりとか。そんなのもあるんだとびっくりしました。
そう、被リンクを集めるためだけのために余計なスパムサイト的なサイトが量産されるのである。迷惑な話だ。
あと、これですね。
自分のブログの被リンクを見ていても気づいたのですが、よくわからない引用のされ方をされていて、更新されている事例をみかけました。数時間置きに特定のキーワードで記事を自動的に引っ張ってきてポストするわけです。
明らかにスパムブログであり、迷惑です。
さらにこの本や紹介されていたツールなどを調べてみると、情報商材と絡められていたり、「今なら○○円。23:59を過ぎると値上げしますよ」みたいな煽るようなコピーの主婦ブログなどもあり(あえて主婦って書きました)、カネの亡者がネット上を汚していくような一面をみました。
しかしながら、検索エンジンもどんどんかしこくなっていくので、ある程度は淘汰されていくと予想しますが、ウザいもの以外の何物でもない。
昨年、肉食系アフィリエイターとか叫んでいた方もいらっしゃいましたが、普通に純粋にブログをしている人も増えている中、このようなブログ量産系ツールで量産されたスパムブログが増え、さらにごちゃごちゃとした検索結果になるのは悲しい出来事だと思っています。
でも、こういう裏ツールとか裏系の本はいつまでたっても出版され続けています。それが、いつの時代にも生き続けるためには、常に「裏」に興味がある人が居続ける(マーケットが存在死続ける)ということですね。わかります。