今更感のある読書感想文です。とはいえども、この本を全部読み込んだ人はどれだけいるのでしょうか。
書店でも目立つところに配置されたり、話題になった本。買っただけで満足してないでしょうか。
ボクは危うくそう成りかけました。
「世界的ベストセラー『ロングテール』の著者が描く21世紀の経済モデル」
「〈フリーミアム〉という新しいビジネスモデルを提唱し、ビット世界の無料経済に正面から取り組んだニューヨーク・タイムズ・ベストセラー」
なぜ、一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか?
なぜ、ビット経済では95パーセントをタダにしてもビジネスが可能なのか?
あなたがどの業界にいようとも、〈無料〉との競争が待っている。
それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。
そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得る
このフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか?
●無料のルール
1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう
ワイアード誌編集長が放つ最新作。
世界25か国で刊行!
目次やこのアマゾンでの上記の説明、そして書評だけを読んだだけで満足してしまいそうですが、この本がこれだけ分厚いのにはそれだけの理由があるからだと思いました。
それは大事なことは何度も繰り返される、そしてそれは、あらゆる視点で角度を変えて、繰り返されていることである。
僕自身もすでにYoutubeで無料で流すとか、iPhoneアプリが無料とか、フリーペーパーやフリーメールなどの存在も知っているし、もうすでに身の回りに当たり前になっていることが、まだ、何か変化を起こそうとしていることを感じ取ることが出きます。
フリーメールなんてもう10年以上前にはあったことだから、それからどんどんビジネスモデルが変わり、そしてメモリやハードディスクの容量も向上し、価格が無料に限りなく近くなる。
まだ、現在のフリーというのは、序章に過ぎない。
ボクは経済学はまったくわからないのだが、現在のデフレスパイラルも、実はビット経済、ネットを活用することによるコストの限りない低下が、他のも物価にも影響を与えているのではないかと思う。そして値段が下がるから給料が下がる。そういうこともひとつの要因として加わっているのではないかと思った。
そして、現在。
リンク経済が現実のものとなり、こうしたブログやSNS、Twitterなどの繋がりが、それぞれの評判をもたらし、それが価値にも成り得る時代に来たのかもしれない。
この本は厚さもそうだが、派生する内容も気になるものばかりで、しばらく手元に置いておきたい。そして来るべきときにもう一度読み返して理解を深めたい。