実は一週間以上風邪が長引いていて、最初の4日目ぐらいに医者に診てもらったが、いっこうによくならなかった。
以前より同じようなことがあり、病院を変えてよくなった経緯があり、今回も偶然の近くで見かけて病院で見てもらったところ、その診察の違いにびっくりした。
診察して薬を出すまでだけじゃなかった
いや、普通そうですよね。普通。
診察して、これはこういう症状だからこの薬を処方します。それだけですよね。
そうだと思っていました。
まず、話をしっかり聞くのです。そして
「マスクいま、付けてないよね?」
たまたま寝起きということと、花粉症がキツくないのでマスクを付けていなかったのですが、そのことをズバリ指摘されました。
「マスクは付けて下さい。花粉症のためだけでなく、乾燥を防ぎます。のどのためにも乾燥しないでください。」
他人にうつさないためにも必要なのですが、直すためにも重要だと言うことを伝えられます。
「寝るとき加湿機とか使っていますか?」
「いや、空気清浄機つけているので大丈夫だと思って居たのですが・・・」
「空気清浄機じゃ、ダメ。加湿は必ずしてください。できないならマスクつけて寝て下さい」
そう、ここで、普段の過ごし方にも注意が入るのです。
直すためにはどうしたらいいか、日常生活習慣を薬の処方とは別にアドバイスするのです。
のどを乾燥させないためにどうしたらいいか、ということまで踏み込んできました。
「少しでも咳をしたりのどが乾燥してきた、気持ち悪いと思ったらすぐに何度でもうがいをしてください。うがいは何度してもいいです。私も病院で患者さんを看ていますが、一日に何度もうがいするようになったら風邪ひかなくなりましよ」
と自身の体験談を交えて話してきます。
うがいの重要性、治療中にも必要なんだけど、さらっと予防するためにも必要であることを伝えています。
「もし咳き込んで寝るのも辛いようでしたら、背中の下に布団を入れて少し体を高めにするとラクになりますよ」
とここまで丁寧にアドバイスくれる医者は初めてです。
そして
「花粉症の薬は普段何を飲んでますか?」
「アレジオンかアレグラですね。」
「この風邪に花粉症も影響しているのでちゃんと薬を飲んで下さい。市販薬高いから、こちらでジェネリックを処方しておきます。まだ1ヶ月ぐらい続くので28日分出しておきますね」
もう諦めて市販薬を今シーズン3箱ぐらい買ってまた買わなければいけないかなと思ったら、カッチリ28日分出してくれたのです。確かに、マシな日は貧乏性なのか節約するためにも抜いたりしていたのですが、カッチリ飲まないと意味がないんでしょうね。
病院で出してもらうと安くなるのですが、ジェネリックを選択することで費用的な負担がかなり軽減できるので、安心してカッチリとアレグラ的な薬を飲めるわけです。
とまあ、いろいろと話されてメモすれば良かったと思うぐらいイイ話をたくさんされました。
さて、肝心の診察と処方ですが、いつもの医者と違います。
いつもの医者は「この症状だからこの薬出しておきます。ついでなのうがい薬とトローチも出しておきますね。あとこれも」みたいな感じでなんとなく薬を多めに出してもらっていました。
しかしここは違った。
それぞれの薬について明確な理由を付けて処方されています。
もちろん以前より薬は増えたのですが、それぞれに明確な理由がある安心感。
ついでに出すとかいう感覚では無く、直すためにこれ、というのが明かなのですね。
そして最後。
「近くの調剤薬局にファックスしておくから、そこですぐに受け取って下さい」
そう、いくつかの病院では知覚の調剤薬局と仲良くしていてそこを案内されるんですね。
実際問題、処方箋を出されればどこの調剤薬局でも良いのですが、ファックスして待ち時間なくすぐ受け取れるというところまで先にまわって連携するところは他の病院では有りませんでした。
ここは医者としてというよりも営業的な側面で感心しました。
まあ、ほとんどの患者さんは提携している(?)調剤薬局が近くて便利なのでそこに足を運ぶのですが、「ファックスしておくから」の一言で、待たされる感じの無い安心感を渡してそこに送客する。すごいなぁと思った。
もちろん受付でも「ファックスしておくのですぐ受け取れると思いますが、別の薬局でもお受け取り頂いても結構です」ということで押しつけ感を打ち消しているところもすごい。
病院に来て、治すところまでスムーズにナビゲートしているなあと思った。
というわけで、この場所に引っ越ししてきて信頼できる病院・医者を見つけられた気分にまでさせてくれた、この病院・医者すごい、という話でした。
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