iPhone5へ機種変更をしようとした知人に付き添ってソフトバンクショップへ向かいました。
よく携帯電話などで新規契約や機種変更のタイミングでいろいろオプションを付けさせられることはよくありますが、回線をしれっと追加契約させる(契約と認識させないように強制加入させようとする)流れが少し悪質に感じたので、メモしておきます。
その1:初月無料だし解約したらお金かからないのでオプション加入させられる
これはiPhoneに限らず以前から携帯電話業界でよくあるやつです。
4つのオプション加入を勧められました。
明らかにいらなさそうな月額課金の動画サービスとかも拒もうが「とりあえず初月無料で解約すれば一切お金はかからないので」といって強制加入させられる。
ショップ側には契約のなんらかのインセンティブが入ると思われるが、利益確保のために半ば強制加入という形はいただけません(拒んでも上記トークで無理矢理そうもっていきます)。
金銭的なリスクはないかもしれないが、お客には解約の手間をかけさせるのであまり好きな慣習ではありません。
その2:機種変更で使わなくなったiPhoneのSIMカードを無料でつけます。バックアップを取り出したりするのに便利なので
そして、今日違和感を猛烈に感じたのがこれです。
現在のiPhone4は写真のデータやその他のデータの保管デバイスとしてしばらく持っていたいということを伝えました。
「現在のiPhone4のSIMカードは返却いただく形になります」
それはわかります。
「かわりに無料でiPhoneを使えるようにするSIMカードを差し上げています」
え?
ここからがおかしな話になりそうだったので、注意しました。
「iPhoneってデータが消えたりとかよくあって・・・」
そんなに経験は無いのですが、無いこともないのでこれは疑わないことに。
「そんな時に古いiPhoneにあるデータをiTunesで取り出すのにデータによってはSIMカードがいることもあります」
この辺から半信半疑モード。
それって新しく使っているiPhoneのデータをMacのiTunesでバックアップとっていればあまり使わないよな−、という認識。
「ただ、無料で使えるのは2年間なので、2年後に解約してもらう必要があります。そのタイミングにスケジュール登録しておけば忘れることもありません」
は?と思い始めたのはここからです。
「解約」と言う言葉があるから、これは明らかに契約行為なんです。
いや、そんな2年後って忘れるから、今日機種変更後にバックアップとったらすぐ返却しますよ、という話をしたらこんな話が。
「2年以内は解約できないので、違約金がかかります」
おいおいおいおい・・・。
さらに追い討ちをかけるように、こんな言葉までも。
「2年たつと、基本料金がかかるので・・・」
いや、それって明らかに回線を網1回線契約していることと同等やん、と思ったら・・・。
「無料期間中でも通話料が発生しますが、通話にも使えますよ」
それって、明らかに追加回線じゃん。
ということで、話の流れから「万が一のバックアップのためにSIMカードを無料でお渡ししています」的なトークで「はいわかりました」と言ってしまいがちな流れでしたが、よく聞けば、これは明らかに追加1回線の契約行為にあたります。
これを拒んでも「無料です」とか「バックアップに必要なんです」の一点張りで本当に必要なのかと思わされているお客さんもいたのではないかと思います。
単純にiPhoneを機種変更したかっただけなのに、オプションを追加契約されるのはともかく、もう1回線2年縛りの追加契約をしれっとされることになると、公式なソフトバンクショップでありながらも不適切な顧客対応としか思えません。
繰り返しますが、無料と言えども違約金のかかる2年縛りです。他の初月無料ですぐ解約できるオプションサービスとは性質は全く異なります。
こんな状態で機種変更したくなかったので取りやめて店を後にしました。
どこの代理店がやっているのか知りませんが、これ、事実を誤認させたまま契約行為を繰り返していたら、問題ではないかと思います。
今日のニュースでもこんなのがありました。
競争は激化していますが、半ば騙すような流れで本来の目的以外の契約をつけるような流れは避けて欲しいと思うし、少なくともソフトバンクショップという名前をかかげている以上はオフィシャルなショップとしてはやってほしくない行為です。