昨晩行われました、いとうしんすけ先生による「心理療法入門」に参加してきました。
そもそも自分の参加動機ってなんだっけと思い返してみれば
- カウンセリングというものに興味がある
- 認知行動療法を知っているが、心理療法との関連性があるのでは?と思っていた
- そもそも心理学やココロのことについて興味がある(ブログのテーマにしていきたいと思っていたり)
という点があります。
具体的にどんな内容をやるかは深く考えず参加してきました。
実際にワークショップ的に隣に座っている方と、会話をしてみるようなこともやってみたのですが、このときに「相手の話を聴く」ことの難しさを感じました。
自分が思っているほど、本当は話を聴けていない!
実際に話を聴いているつもりでも実は聴いていない。聴けてない。
この難しさをワークを通じて経験し、学びました。
ワークでは相手に1分半話してもらい、それを集中して聴きます。
実はセミナーなどに参加しても、本当に集中して聴いているかというと、聴けていないことが多い。たとえば、今回も実際は隣のグループの方の声も耳に入り、「あ、同じようにオリンピックネタ話している!」と思った時点で集中して聴けてません。
その後、相手の言っていることを要約して話すのですが、相手も台本があって整理された話でもないし、そのフリーなあらすじや内容も含め、正確に理解し要約できたかと聞かれれば、少し固有名詞が記憶から抜けてしまっていたり、全体像はなんとか言えたつもりではあるが、もうちょっときちんと要約できたのでは、とも感じます。
訓練すればマシになるものだと思いますが、今回のワークを通じて、いかに人の話を聴けてないかを思い知らされました。
こういうことは本で読んでなんとなくわかったつもりになっていても、実際にやってみると痛感して納得させられます。こういうワークショップ的なイベントにはどんどん参加したい、と思います。
話は脱線しましたが、こういったことを通じカウンセリングというものはどういうものかというものを学んでいきます。
カウンセリングは問題解決するためのアドバイスをするためのものではない!
コーチング、ティーチング、コンサルティング、カウンセリング、と似た雰囲気の言葉が並べられ、その言葉の違いについて説明されました。
カウンセリングはとにかく相手の話を聴くことです。
上記のワークで聴くこと自体を学びましたが、カウンセリングはひたすら聴くことです。
今まで自分はカウンセリングは、苦しいことや悩んでいることをカウンセラーに相談すれば、「こうしたらいいよ」とか問題解決のアドバイスをしてもらえるものだと思っていた。
実はそういう誤解をしている人は世の中に多いのでは、と思います。
そもそも心理療法の領域やカウンセリングの範囲もあやふやである、つまり、理解をしていない自分たちにとって、まずそのものを理解し、逆に理解される世の中になっていくと、もっと早くカウンセリングや通院を的確に対象者に勧めることができるのではないかと思う。
どうしても実態がよく見えず、数字で表現できない。治ったと言い切れる明確な線引きも無い、精神疾患や神経症の方へどのタイミングでこういったものに出会えるか。
それは対象者もしくはそのまわりの方が、どれだけカウンセリングや心理療法を理解しているかが変わるものだと思います。
特に早期発見・早期治療が大切なのは他の病気と同様です。
5年間で情報が入れ替わっている事実
これは意外な情報でした。
自分自身もコーピング、認知行動療法であったり、精神疾患、心理学に関連する領域の本を読んだりすることがあるのですが、この業界は情報の入れ替わりが激しいようです。
特に書店に置かれている本でも5年前のものであれば、今と違う考え方だそうです。
確かに歴史から考えれば、先生も仰っておられましたが、顕微鏡レベルでしか言えない時代と、DNAレベルで解析できる現代とでは、わかることが格段に違います。
またあくまでも仮説でしかなかったこの領域ですし、これからもそうなのだろうと思われますが、かかわってきた先生や歴史、また流派の数などでどんどんと洗練されて、急激に今も発展している療法であるということを学びました。
まとめ
今回の話をお伺いして、まだ一回のお話では理解不足な面もありますが、身近な人などに「こんなセミナーがあってこんなことを学んだよ」と教えるであるとか、逆に対象者には話を聞いてあげること、そんなことを意識できるようになれれば、と思います。
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