この本のタイトルよりも帯にあるような「なぜ記憶力がアップするのか」「どうすれば夢中になれるのか」というところに興味を持って本書を購入させていただきました。写真ではわかりにくいのですが「夢中の法則」の下に「集中力がアップするしくみ」とも書かれています。それらの言葉どれもが興味のあるものでした。
それに反してすぐにその答えを教えてくれるというわけでもなく、「夢中」と「退屈」についてその仕組みをまずはしっかりと理解するところから本書は始まる。最近のハックス本と違い、すぐに使えるというわけでもないのだ。その辺はハックス本に読みなれた自分にとってはまどろっこしい部分はあったが、逆に「注意」「興味」を引く内容が書かれたようにも思える。
つまり「退屈」や「夢中」の原理を知ることによって(新たな発見を得ることによって)、本書最後のほうの「夢中になる方法」の理解が進むのかもしれない。
しかし、その夢中になる方法の中に書かれていることが自分にとっても予測できない内容でした(笑)。
フィクションを横に読む
これは最近の並行読書法でなんとなく感じているものと近い。「最後まで読む」ことをしない、ということで欲求不満に陥る「お預け」の状態になりますが、それが「見たい」「知りたい」を半永久的に続ける効果があるという。なるほど、と思った。
現在、並行読書をしていて、確かに読みかけの本を翌日も読もうと思っています。
夢の中で好きなことをする
これはまったく想定外でした。でも夢の中で好きなことができるようになれば、実現できたら確かにおもしろそうだと思う。
創造して夢中になる
フィクションを自分でつくることによって脱退屈を得られる方法。
これも「妄想」が多いぼくにとっては、その妄想に夢中になっていることが良くある(笑)。しかし、これを文書化するとかそういう創作活動をすることによって、もっと広がるのかもしれない、とも思わされた。
詳しくは僕の言葉より本書を読んでいただいたほうがいいのですが、文庫本サイズなので、コートのポケットなどに忍ばせておいて、電車に乗っている間、駅での待ち時間などでパラパラと読み進めていくのも良いかもしれない(ということは僕はしていました)