ウェブ進化論もだいぶ前に読んだことがありますが、同じ著者の梅田望夫さんによる本です。
前回は「チープ革命」というキーワードが印象的でしたが、今回は「高速道路」「けものみち」の対比が何度も繰り返されていたこと、イギリスの産業革命、幕末から明治維新のような時代変化とウェブが現れたところを重ねて描写している表現が印象的でした。
すでにウェブに関わる職業の人間のための本では無いと思います。このウェブによって変化が起こされたこの世の中をどう生きるか、という自己啓発書です。
特に30才から45才に向けてのメッセージが書かれています。
ちょうど私自身が32歳ですが、高校時代はまだ携帯電話もインターネットもまったくはやってない時代でかろうじてポケベルが浸透しはじめたころでしょうか。
それが、ここ最近はブロードバンドは当たりまえ、一人1台の携帯電話、しかも携帯電話から世界中の情報を検索することも可能、インターネットに接続可能なパソコンも一家に一台あるのが標準的な家庭という時代になった。
我々の高校時代は塾に行くなり、参考書を買って勉強するという時代だったが、本当に驚くことにベネッセがネット使う進研ゼミ開始へという記事にあるように、ネットを使って勉強する時代になった。
欲しい情報も手ぶらで、時には外出先のマンガ喫茶やノートパソコンを開けば検索して瞬時に情報を手に入れることができる時代。そんな時代に求められるのはどんな人間像か、ということを考えさせられ、またどのような生き方をしていくのかを考えさせられた。
思い返せば、会社では平均点かそれをう上回っているぐらい、という他人よりある程度秀でていればいいや、という考えだったが、高速道路をひたすら走ってみる、というスタイルに挑戦できることに気づき、渋滞道路にぶつかるまで走ってみようかと決心した。