Movable TypeとWordPressを比較して考えたこと

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WordPressには移行しません!僕はMTで続けます!という記事を書いてからモヤモヤと「アンフェアだな~」って自分に違和感を感じていました。
その記事は乗り換えるにあたっての費用対効果・労力対効果や、MTの学習が中途半端だ、MTでフィードバックをして貢献したいという趣旨なんですけど、使わずして費用対効果・労力対効果を語るのはちょっと・・・と思ってとりあえず、試しに使ってみました。

WordPressをさくっとモジュール版PHPのCoreserver入れてみました
Wordpressのプラグインを管理画面から検索してインストール

こうやって実際に使ってみると、ネット上の検索だけではわからないことも出てくるもので、やはり“百聞は一見に如かず”ということを思い知らされるのでした。むしろ良い面や悪い面も体感としてわかるわけで、自分の中で納得してそれを受け容れることもできます。

そんな中、単純な比較記事もたくさん見て、それらは事実なんだろうけど、その切り口で比較しても意味ないよなー、と思っていました。そんな中、自分が言いたいことに近い記事を見つけたのでご紹介します。


WPかMTかって、性能の問題だけなんだろうか? – Flat And Treeより引用:
Blogを極めるWP、新しい世界に挑戦するMT

WP2.7のゴールは、Blogを運用することを、よりシンプルに、より効率よくできるようにできるようにすることでした。そのためWPチームはユーザビリティテストを行ない、その結果をAjax的なUIをさりげなく使うことによってシンプルで見通しのよい管理画面のインターフェースを実現することに成功しました。

その精神はテーマにも現れており、以外と実際のビジネスも含めて「使える」テンプレートが手に入れやすいのはWPだと思います。これはWPの文化なのでしょう。

一方、MTは落ち着つくかと思いきや、また新たな展開を見せています。コミュニティ機能の搭載、Motionの発表、日本の6AのCMSソリューションといったビジネス上での展開等々…これらを受けて、MTは高機能になりすぎた。エンタープライズをターゲットにしているから個人ブロガー向けじゃなくなった。といった意見が多く聞かれるようになりました。

MTはオープンソース版もあるにせよ、商用パッケージでもあります。新しい機能を追加したとしても、それを何でも無償でつかってもOKとは言い切れない側面もあるでしょう。しかしコミュニティ機能が最初から人数制限されてしまっている現状、個人がMTをつかって新しいことを始めようという気持ちはちょっとそがれてしまっているかもしれません。

このエントリー自体全体に考察も含めて非常に素晴らしくまとまっています。特にここに引用させていただいた部分は、それぞれのブログプラットフォームの進化の過程も含めて非常にわかりやすいです。

ここからも僕が感じたことはWordpressはブログを書くことにより効率的な環境を用意したこと、Movable Typeは機能や新しいテクノロジーを搭載することによってWebサイトCMSとして多機能化した、と理解しています。
当然ながらいずれも性能面でどう勝っているか、という単純比較による勝負はあまり意味を持たないでしょう。ブログプラットフォームとしては別々の方向性を以って進化しているので、使う人がその目的に応じてどっちを使いたいか、どららを採用するか、を決めるだけです。

これからブログという目的でレンタルサーバーに設置して始めるならWordpress

ボクとしてはこれからブログという目的で始めるならWordpressをお勧めします。
これはインストール、設定のしやすさから、ブログを書くことに当たっての管理画面のわかりやすさからも言えます。むしろ、今MTに挑戦しかけていて悪戦苦闘しているならいっそのこと乗り換えてしまったほうが良いです。

MTの特徴で複数ブログが管理できるというのもありますが、むしろそれはサーバーのパスとアプリケーションフォルダーの位置との関係とか理解すべきことが多いのですが、Wordpressは複数ブログに対応していない分、そのあたりはシンプルで考えずに済むようになっています。なのでむしろ初心者はWordpressのほうが良いかもしれません。

複数ブログを立ち上げそれぞれを連携させていくならMovable Type

これは複数ブログに対応しているMTアプリケーション自体の特徴からなのかもしれませんが、Multiblogというプラグインもあるしポータル的なTOPページを作って複数ブログを運営していくとかそういうことには向いているでしょう(局所的な機能ですが)。
中でも関連エントリープラグインの中にはブログ内だけでなく他のブログとも関連エントリーリンクをつけられるものもあるので、そういう運営の仕方をするにはMovable Typeが良いかもしれません。

CMS的な意味合いでブログサイトを成長させるならMTだと感じています。

じゃあ、ボク自身は?

正直な話、ブログを書く、という目的にいたってはWordpressが好感触です。
MTも部分的にダイナミックパブリッシングを入れたり、FCKEditorを導入したりして不満点を解消してきました。これからいくつかのブログを立ち上げたり書き続けていく中で、MTやMTのプラグインの機能に頼ってサイトを成長させていこうと思っていました。
しかし、Wordpressの登場と同時に自分のPHP学習も進んでいて、実現したいことのいくつかはPHPで作ってしまえば済んでしまうということに気づき、Wordpressに移行してしまっても問題が無いどころか、効率的になる気がしてきました。

つい先日Wordpressには移行しません!僕はMTで続けます!という発言を撤回すると政治家っぽいですが、撤回してしまってもいいかな、って思うぐらいな気持ちに傾きつつあります。もうひとつの小さなブログのほうをWordpress化してみて、様子をみてから考えてみるのも手と思い始めました。
いずれにせよ、今後作るブログはWordpress中心になるかと思います。

※個人的にはMTをCMSとして使ってサイトを作ったりもしていますので、MTから撤退はあり得ません。Twitter上で心配されましたが、MTをやめるわけではありません。

この記事を書いた人

iPhone/MacBook Air/Apple Watchユーザー。
2006年よりブログを書き始め、現在はちょっとした効率化をテーマとしてブログを投稿中。

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