最近の仕事場であるヒカリエの8Fではイベントや展示など様々なものが入れ替わりされていて、変化に富んだ空間になっております。
今日は初めての飲食イベントなんじゃないかと思うのですが、女川カレーを300円で食べられるという体験型イベントをやっていました。もちろん参加しました!
その名前を聞いての通り「女川」と言えば、東日本大震災での炊き出しがルーツとなっているようです。
女川カレー プロジェクト | がんばっぺ女川! がんばっぺ東北! おながわかりーどっとこむより:
津波の被害が甚大だった宮城県牡鹿郡女川町。
鎌倉と似た地形の町は山間部を残して殆ど壊滅となりました。
炊き出しに向かった先で食べてもらったカレー。「いつか復興という言葉が忘れられても『女川』の名前が残るように」
願いを込めて、女川の若者と鎌倉の若者が新たな名産づくりに動き出しました。避難所で全員が口にできるよう、辛さではなく体が温まるスパイス。
実は食べてみてカレーなのに意外とあっさりとした印象を持ちました。近くに居た人は「味が薄い」とか口にしていたのを耳にしたのですが、これはここにある文章の通り“辛さ”を追求していないことと、老若男女避難所で暮らす人々が誰でも口にできることを意識されている、ということが感じられました。
確かにちょっと気持ち悪い体調だとこくのあるカレーは食べる気力も無くなるかもしれません。このぐらいのあっさりとした感じが食べ物に苦労する避難所での炊き出しには向いていたのでしょう。
実はスパイスがパッケージされた女川カレーBOOKを買ってました
カレーが食べられるのは今日だけなのですが、実は数日前からCreative Lounge MOVのaiimaというスペースでさまざまな震災復興のためのグッズが売られており(売り上げは寄付されます)、その中にこの女川カレーのルウが売られていました。
正確にはスパイスなど袋に小分けされていて、カレーの作り方まで書かれた本スタイルの商品です。本といってもページは3ページ?ぐらいですが。
中面にはスパイスや豆などカレールウを作るための材料が4つパックされています。よく見るとその裏側に記事らしきものが見えます。これが本、というわけです。
裏表紙に作り方が書いてありました。裏表紙に簡単にまとめられているので、それほど難しそうに感じません。
女川カレー プロジェクトのサイトによるとさほど在庫が潤沢ではないようで、インターネット経由での注文には時間が多少かかるようです。しかし、なかなかスパイスからカレーを作るという機会はないので、試すにもちょうど良いパッケージだと思います。
エコバッグが素晴らしかった
そんなに大量に何かを買ったわけではないのに、ご丁寧にバッグに入れて頂きました。古新聞紙(ロシア系の新聞でしょうか?)で作られたエコバッグは重さもそこそこ耐えられるように設計されており、確かに持った感触もしっかりしていました。
いや、それよりもですよ。このエコバッグ。
障害者の方が作られて、そして古新聞紙の再活用ということでこのカレーBOOKを買っただけなのに無料でつけてもらったのです。なんか申し訳ないなぁと思いつつ、カレーBOOKの売り上げも寄付に回されたりと、本当にこの方たちのボランティア精神ってすごいな、と純粋に思ってました。
と思ったらですよ、驚いたことに、なかなか古新聞でもこんなんあり得ないだろ、というビジュアルが!
素敵な絵柄ですよね!新聞紙ということを忘れ去れてくれる贅沢さを感じました。
裏返すとこ、この方まで!ダライ・ラマさんではないですか!
バッグを渡された時にはまったく気づかなかったのですが、たまたま良いバッグに当たったのか、それとも、きちんと表に出る面は見応えのある写真がくるように計算されて作られたのか、どちらにしてもこのバッグを手にしたことに驚きです。
なかなか震災の活動やその周辺の活動についてすべてを知ることは難しいですが、何かをきっかけにそれを知って、自分たちが何かできないかを考えることができる機会になったと思います。