Creative Lounge MOVで今までコーヒーのケータリングとかもしていたのですが、先日、その場でコーヒーをいれられるセルフコーヒースペースができました。ただ飲むだけでは無く、豆をひくところからのスタートです。
同じ日にコーヒーの入れ方講座が行われたのですが、ここで一番驚いたことが、同じ器具・同じ豆を使っていても、人によって味が大きく違うことです。これには本当に驚きました。
美味しいコーヒーをいれるには、その入れ方自体にもある程度のお作法があると思うのですが、実はそのいれる行為そのもの自体が仕事をしている間の最大のリフレッシュ方法であると、何度か入れて体験したわけです。バリスタさんがそのように仰られていたわけですが、まさしくその通りだと。
今回入った豆は3種類。缶の見た目では違いがわかりませんが、中身の香りは別物で、味も特徴があります(ちなみに入れるときには缶の底に豆の種類が書いてあります)。
一人でいれるのではなく、協働(共同)でいれる
自分で豆をひくところから始まります。
この時、あらかじめお湯を沸かしておくとか、ペーパーを用意しておくとか準備をしておかないと“挽き立て”の豆でコーヒーをいれられないからもったいないと思うわけです。
初めて自分ひとりでやろうとしたときはこれに失敗してお湯を後で沸かそうとしたり、また、ティファールの ケトルにスイッチを入れたはいいが、水を入れ忘れて空炊きをやらかしたりとか失敗をするものです。
そこで昨日、MOV仲間と一緒にいれるようにしてみました。すると安心して進められるし、そしてお互いが忘れていることを補いながらコーヒーをいれていくことができるのです。
ここで自然発生的に役割分担を行い、おいしく飲めるコーヒーをいれるという共通の目標のもと、お互いの得意分野を尊重して作業を進めていく、ということが、今後のコワーキングを活性化する上でのウォーミングアップになっているのではないかと思うぐらいです。
これが、自動販売機やケータリング、ワンタッチでコーヒーが入れられる器具を使っているとこうはなりません。豆をひいて、ペーパーやその他器具を使って、そしてマドラーを使うことも忘れず・・・という若干複雑な過程があるからこそ、本格的なコーヒーが飲めるだけでは無く、このようなコラボレーションが自然発生するわけです(それをコラボレーションというのはちょっと大げさかもしれませんが)。
まさにコワーキングスペースでのコワーキング的なコーヒー のいれ方といっても過言ではないでしょう。
コーヒーを飲むのではなくいれる行為自体がリフレッシュ
これはバリスタさんが仰っていたことなのですが、コーヒーをいれること自体が仕事の合間のリフレッシュになる、とのこと。
まあ、入れるステップがインスタントコーヒーと違う複雑なので普通は面倒くさいと思ってしまいます。
しかし、いれたコーヒーがおいしい!、ということがわかって、それがまずこの複雑な工程を経てコーヒーをいれるというモチベーションにつながります。
実際に入れてみてわかったことは、まずコーヒー豆の香りの刺激を受けること。缶コーヒーとか自販機のカップコーヒーとは違うのです。
そして、豆を挽いたりペーパーを設置したり、お湯を沸かしたりと・・・。そこそこ複雑で面倒にも思えたのですが、実際にやってみると、段取りを考えて整理する、ということを無意識にやっています。これは仕事の内容とまったく違うことで頭を使っているかのようです。ここでモードが切り替わった気がします。
最後にお湯を注ぐところ。ここは最初お湯を置いていくような感じで流し込まないようにします。この慎重さで一度集中します。ここでも香りを楽しみながらお湯を注ぎ込んでいくのですが、香りを楽しむことでリラックスをしつつも同時に入れる行為で集中や緊張という側面も見えました。でもここでの集中や緊張は楽しみながら、という側面もあります。
最後に入れ終わったらお片付けということで次に使われる方のことも考えて(ここ大事)きれいに片付けます。
ここまで来ると「仕事モード(集中・緊張)」→「コーヒー入れるモード(リラックス・集中・緊張・楽しみ)」→「コーヒーを飲むモード(リラックス)」と切り替わっていく様子がわかります。
仮に、ただ単にコーヒー飲むだけだと仕事モードをひきずったまま飲んでいることも多く、リラックス度は低い気がします。しかし、コーヒーを入れるスペースという場所に一度移動して、あらゆる道具を使ってコーヒーを入れることが、モードを完全に切り替えるきっかけにしてくれるのです。
と個人的に分析してみたのですが、そう考えるとコーヒーをいれるリフレッシュ法というのは有効だと思うし、しかも自分たちで入れたコーヒーが美味しいという感動を共有できるのもコワーキングを進める上では重要なのではと思いました。
一杯100円で飲めると言うこと自体もリーズナブルで、そういう機会を作っていただいたことに感謝しています。お打ち合わせなどでいらっしゃるときはぜひ、飲んでいってください。ボクがいれますよ!
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