実は生まれて初めて買ったクラシックのCDがボレロなどをはじめとしたラヴェル作曲のオケ曲が入っているCDでした。
「ボレロは有名だから初めて買うCDとしてはちょうどいいかも」ぐらいの気持ちで買ったのですが、そのCDにたまたま入っていた「亡き王女のためのパヴァーヌ」という曲があまりにも美しく、そして心が動かされる曲であったことを今でも覚えています。中2の時でした。
そして、その曲と何度か再会するきっかけはあったもののしばらくはご無沙汰していました。
昨日、その曲とトランペットのレッスンで再会しました。
トランペットソロ用の楽譜です。
ここで出会うとは思わなかった、この曲、本当に心をこめて、自分自身も泣けてくるような、そんないい演奏をしたい!と思いました。
その曲について、ここでその背景を調べてみたいと思います。
亡き王女のためのパヴァーヌ』(なきおうじょのための – 、『逝ける王女のための』とも、原題:Pavane pour une infante défunte)はフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1899年に作曲したピアノ曲、および1910年にラヴェル自身が編曲した管弦楽曲。1902年、リカルド・ビニェスにより初演される。
ピアノ曲はパリ音楽院在学中に作曲した、初期を代表する作品である。ラヴェルが、ルーヴル美術館にあった、17世紀スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)が描いた若い王女の肖像画にインスピレーションを得て作曲した。「亡き王女」という題名は、フランス語でinfante défunteとなり、韻を踏む言葉遊びでつけたものである
絵画の世界からやってきたのですね。
「韻を踏む言葉遊び」というところが音楽家らしいところでもあります。
メロディーは係留音を多用し、亡き王女への断ち切れぬ想いを表現している。
そうなんです。
断ち切れぬ想い、それを感じさせる曲でした。とても美しいけど、とても深い心を映しているかのように当時の私は感じていました。曲の意味はその時は理解していませんでしたが、音楽でそれが伝わったような気します。
そして、作曲家のラヴェルについて、こんな逸話もあるようです。
ラヴェルが自動車事故により記憶障害になった時、この曲を聴いて「この曲はとてもすばらしい。誰が書いた曲だろう。」と言ったという話もある。
そういうことは実際にあるんだ、と。もし自分もそんなことを感じる時が万が一の交通事故でもあるかもしれない。
自分もこのブログを見て「なんて文章が無茶苦茶なブログだ。誰が書いたんだろう」なんて自虐的なことを言わないように(笑)、精進していきたい。