昨日、発表されたシマンテックのサービスに合わせて開催されたブロガーイベントに参加してきました。
同じ本日、新たなサービス「ノートンオンラインファミリー」が無償で利用出来る形で発表されているので、 インターネットを利用するお子さんをお持ちの方は導入を検討してみて良いかもしれません。
日米の専門家の話
マリアン・メリットさん、尾花紀子さんのお話よりメモと雑感。
ノートンファミリーレポートを3年間続けて調査を続けてきた。だんだん親の方も子どもがインターネット利用している時間を把握してきている。日本ではまだまだそこまで親は子供のインターネット利用について把握していない。
日本は子供にインターネット利用の自由を与えているが、その反面、危険とも隣合わせてしまわせる責任をもつことになる。
子供は嫌な経験をしても親に言えなくなってしまうこと(感情)があるからこそ、それを乗り越えるツールであったり仕組みが必要そうだ。
従来は大人のほうが情報を多く持っていたが、インターネット時代は子供のほうが情報を持ってしまっていて、うまくコミュニケーションが出来ず、恥ずかしいなどの感情で言えず(注意したり指摘できず)にコミュニケーションできなくなってしまう。
ここに問題がありそうだ。
誰にも教えてもらえなくなって、勘違いして大人になってしまう、インターネット時代の子育てに危惧している。
「ノートンオンラインファミリー」は子供のそばにいなくても(iPhoneなどから)子どもがインターネットで何をしているのかを把握することが出来る。
「ノートンオンラインファミリー」の子供がインターネットを利用している側の機能・画面
仮にJTのサイトを開こうとすると、「喫煙」に関することなので、シャットアウトされてしまいます。
しかし、単に閲覧禁止するだけでなく、このサイトを観たい理由をその場で入力して親に知らせることが出来ます。
例えば「パパの会社のページを見てみたい」と書いて、送ることが出来ます。
ちょっと気になってのが2点あります。
ひとつは10歳前後想定という区切りでひらがなと漢字を交えた警告表現。
例えば禁止が「きん止」と表現されているので、大人とか小学校高学年以上だと逆に読みにくかったり、低学年だと読めなかったりします。
ふたつめは「このインタネーットサイトは喫煙についてのサイトだとは思いません」の「喫煙」が読めなかったり、読めたとしても、「アダルト」という概念が通じるか、という点です。
このあたりは日本語、もしくは日本文化へのローカライズの問題ではないかと思います。
「ノートンオンラインファミリー」の保護者側の機能・画面
子供から申請された観たいページは親のメールアドレスに届きます。
メールを開けると、ここで内容を確認して、管理画面に移動して操作をすることが出来ます。
iPhoneでも同様に操作が出来ます。
そしてWeb閲覧だけでなく、メッセンジャーも子供のインターネット利用について把握・監視することも出来ます。
例えば、年齢を詐称しているなど危ない人とメッセンジャーのやりとりをして誘われることもあるかもしれません。親が認識している友達はメッセンジャーを許可し、そうでない人はブロックするなどといったことも出来ます。
また、メッセンジャーで具体的にどういうやりとりをしているかのログを取って確認することが出来ます。
ただし、なんでもかんでも一律にブロックするわけではなく、家庭ごとに教育の方針や文化の違いがあります。
ブロック・監視対象を厳しいところからゆるいところまで柔軟に設定することが出来ます。例えば子供だけど「コンピューターハッキングはOK」なんてことも出来るでしょう。
大事なことはインターネット利用に関しても親がなんでもかんでもすべて遮断したりするようなことではなく、コミュニケーションをしながら、やりとりしていくことです。「なんでこのページが見てはいけないのか?」など疑問を持ったところに対して、答えをちゃんと返す。何でも叱ってばかりいると子供は萎縮して、そこから逃げるようになってしまう。
だからこそ、対面でない部分でもこのようなコミュニケーション機会を与えるこのツールは有益にも思える。
インターネット時代だからこそ親子のコミュニケーション文化作りが大切だ。
下記リンクからサービスサイトを見ることができます。
Webフィルタリング・監視でネットの危険から子どもを守る | Norton Online Family
シマンテック、「ノートン オンライン ファミリー」の正式版を発表
当日講演にいらっしゃった方のサイトも見つけました。