【Webマーケティング:注目記事】「東京ウォーカー」、紙より先にネットに情報掲載(ITmedia)より
情報のスピードはwebの登場によって急激に上がりましたが、
紙媒体には「じっくり読める」といういい点があります。
4マスで知った情報をwebで調べる、という流れが一般化していますが、
これからはwebで知った情報を雑誌やTVによってより興味を高め、
欲しいと思わせるやり方が増えてくるのではないでしょうか。
この意見にはある程度同意するが、個人的には違う見解をここでは示したい。
特定の地域に遊びに行くときに事前にネットで情報収集することが習慣となった
最近ではネットで検索してどこかへ行く計画をたてることが多い。
「計画」という仰々しい言葉ではなく、単に「銀座の映画館にインディジョーンズを見に行こう。開演時間は何時かしら?」なんてことを調べるにもネットが登場する。
もはや従来のように雑誌の役割は事前に計画をたてるツールという色が薄くなっている。
雑誌の役割が携帯性と検索性に優れたモバイルツールへ
去年京都に行った時にもそう思ったのだが、いくら事前にネットで計画をたてても旅行のガイドブックは持っていった。
そのガイドブックの役割は「その場で調べてその場で行先を決定するツール」の役割を担っていた。
ネットや携帯だけではいくら検索が優れていても一覧性や情報が整理されていることにおいては地域情報誌には劣る。そういう意味では雑誌はモバイルツールへの役割を担い始めているのではないだろうか。
Webから4マスへの回帰導線
Webで用が済んでしまうことも多くなったが、このようにWebでは実現できない役割を過去の4マスがとって代わることが必要ではないだろうか。
Webで補えないことを4マス媒体が補完する。
過去の4マスとは違う、インターネット時代ならではの4マス媒体の役割を再定義していきたい。
今回の東京ウォーカーの場合、事前にWEBで最新の情報をユーザーが集める、それが「東京ウォーカー」という雑誌にまとめられている、ということを認知させ、お出かけするときに東京ウォーカーを買って、持って行ってもらうという狙いも想像できる。
しかし、Webのアクセス状況から雑誌の編集方針(何をトップトピックスにもっていくか)を変えるツールとして利用していく、なんて使い方もやっていくのではないだろうか、という気もした。