「iPhoneやAndroid向けだけでなくWindows,Mac対応アプリもコレ一つ覚えれば作れるなんて!」というのがこのツールを触って驚いたことです。
このツールとはエンバカデロ・テクノロジーズさんの「RAD Studio XE7」。
先日エンバカデロ・テクノロジーズさんにお伺いして、実際にそのツールを使って簡単なカメラアプリを作ることを体験させていただきました!
写真に写っているのはエンバカデロ・テクノロジーズの伊賀さん。
「スマホアプリ開発体験ワークショップ」でとても丁寧にわかりやすく解説していただきました。
各OS向けにアプリを作るにはそのOSごとに言語を覚える必要があった
実は少しiPhone/Android向けアプリ作成の勉強をしていたことがあります。
よく知られていることとして同じスマートフォンでもiPhoneのiOS系とAndroidのOSでは使用する言語が異なるということがあります。
仮にiPhone向けアプリを作ったとして、同じものをAndroid用として作るには言語も違うため、その言語の勉強も必要だしゼロから作り直す必要がありました。
例えて言うならば、英語を勉強して英語がしゃべれるようになったのにスペイン転勤が決まったのでスペイン語を勉強しなおすようなものです。
ところが、今回体験するエンバカデロ・テクノロジーズさんの「RAD Studio XE7」を使うと、これで作ったアプリをiOS、Android、Windows、Mac・・・とあらゆるOSで動くアプリに変換して作ることが出来てしまいます。
しかもそれぞれのOSに合ったネイティブな言語に生成されるということなので、動作速度が速いことも特徴です。
以前スマホアプリ開発の勉強をしていてワンソースでiOS/Andoroid向けアプリを作る方法にPhoneGapという方法を学んだことがあります。
ただ、過去にやってみた経験上、もっさりと重い感じになってしまう残念な結果になったことを思い出しました。
それはネイティブなコードで動いているわけではないからです。
どうしても過去にそういったことを経験していた以上、“ネイティブ”なアプリがワンソースでできることがどれだけ素晴らしいことか。しかもスマホ/タブレットだけでなくWindowsやMacのアプリまで作れてしまうのに驚きです!
“1個のツールで1つの言語で”iOS/Android/Windows/Macのそれぞれで動作する高速なネイティブコードを生成しアプリを作ることが出来る!
今回初めてこんなツールがあるということを知ったのですが、これはスゴイことです。
あらゆるOSにアプリやソフトを展開しようとしたときに、それぞれの言語を一生懸命勉強する必要がありました。もしくはそれぞれの専門の人を給料を払って雇って作る方法もあるかもしれない。
でも、これを使って一回作ってしまえば、それぞれのOSごとにアプリを変換するようなイメージで作れてしまうので、多くのデバイス向けに素早く展開することが出来ます。
結果として、時間や人件費を限りなくセーブして多くのユーザーに使ってもらえるアプリやサービスを展開できるかもしれない。
とはいっても、ひとつの言語をマスターするのも結構大変なイメージ。でもこれは意外と簡単でした。
いわゆるプログラミング作業は部品を組み立てるイメージ
今までHTMLやCSS,JavaScript、PHPとWeb向けの言語をやってきたわけですが、またコード書いたりするのを覚えなければならないのか、と思うと気構えしてしまいそうです。
しかし、「RAD Studio XE7」はダラダラと長いコードを書いて作ると言うよりも、あらかじめ用意されている部品を組み立てていくイメージに近いのです。
Web系の人であればDreamweaverやFlashに近いのではないのでしょうか(どちらかといえばFlashで何か作るときのような操作イメージに近いです)。
具体的に画面の写真を撮りながら触ってみました。
今回は「簡単カメラアプリ」作成を実際に体験してみます。
まずはどんなアプリケーションを作成するかを選択します。
空の画面に対して「ツールパレット」から部品を選んでドラッグアンドドロップで配置していきます。
いわゆるスマホアプリのヘッダー部分の部品もこんな感じで配置されていきます。
中に入る文字やその色、大きさや位置などはこのテキストの部品の設定情報(オブジェクトインスペクタ)を編集していきます。
画面上に部品を配置していくとこんな感じで、親子関係がツリー状に表示されています。
それぞれの部品に何か設定していく、アクションを設定していく、という感じで編集していきます。
(Web業界にいる者としてはAdobe Flashやっていると、このあたりの感覚はすぐ身につきそうな気がしてとっつきやすいです)
少しコードも書いてみたりしますが、今回はほんのちょっとしか書いていません。
ちなみに開発中にそれぞれのタブレットやスマートフォンでの画面表示イメージを確認することもできます。作っていても、実際にターゲットとするタブレットではどんな感じに表示されるか、気になりますしその画面イメージを見ながら、レイアウトを考えなおすこともあるでしょう。
今回はAndroidタブレットの実機で動かしてみるので、Androidで動くようにコンパイルします。
ものの数秒でAndroidで動くネイティブコードに変換されます。
(といっても今回は簡単すぎるアプリなので一瞬ですが、それぞれのバージョンに移植する、コードを書き直すことを考えたらあっという間のことなんですよね)
起動します。ジャジャーン!初アプリ!(といっても丁寧すぎる説明を聞きながら手を動かしていて30分ぐらいしかかかってなかったかな?)
ちょうどそこにあったミネラルウォーターを撮影してみます。
撮れた!
一緒に参加された方(女性)もすんなりアプリが動いて写真が無事に撮れたようです。
とりあえず、ワークショップ通りにやってみれば凄く簡単に作れることがわかりました。
アプリ開発といっても部品を組み合わせるような感じで作っていくので、食わず嫌いの人が思っているようなよくわからない英字の羅列を長々と書くイメージとは随分違います。
どちらかと言えば、画面イメージの部品を組みながら、それぞれがどんな感じで表示されてどんな動きをするのかを設定していく、という感じの作り方でした。
このツールを手に入れるには?
さて、こんなに便利なアプリ開発ツール。RAD Studio XE7ですが、売っているそうです。
それなりにいい値段しますが、複数のデバイスに対応したアプリを開発するために、わざわざ別の言語を勉強するのに何ヶ月もかけて、また作り直すのに何ヶ月もかけて・・・なんて考えると破格なのではないかと思います。
RAD Studio XE7 Professional (ライセンス+メディア)
こちらのサイトによると20万円強ぐらい?
もちろん、パッケージの内容によって値段も違いますし、アカデミック版もあるようです。
さらにAppmethodという無料〜年額34,000円〜年額110,000円というサブスクリプション課金のようなプランも用意されているので、こちらのほうが利用しやすいかもしれません。
まとめ
とにかくひとつのツールでひとつの言語さえマスターすれば、Windows/Mac/iOS/Androidアプリが出来てしまうわけです。
で、このツールや言語がマイナーなのかというと、すでにユーザーコミュニティもあるようで実際の利用者の中に飛び込めば、いろいろと情報が得られるかも知れません。
また、書籍なんかも出ているようなので、公式サイトの情報だけが頼りってことも無さそうです。
もし、アプリ開発の幅を拡げていきたいと思った時に、今後のマルチデバイス展開を考えていけば、このエンバカデロ・テクノロジーズさんの「RAD Studio XE7」は大きな選択肢のうちのひとつになるのではないでしょうか。
ボクが相変わらずスマホアプリ開発の夢を捨てていなかったら、これを迷わず使ってたかもしれません。
ええ、もちろん、まだ夢を捨てたわけじゃないので、本業が落ち着いて時間が取れたら、これを使ってそうです。
※この記事はエンバカデロ・テクノロジーズとのタイアップ記事です
コメント