この本は読みやすく、ササっと一晩(1時間半ぐらいかな?)で読み終えました。
以前この著者の田中ウェルヴェ京さんの著書「ストレスに負けない技術-コーピングで仕事も人生もうまくいく!」も読んだのですが、こちらは見開き左半分が文章、右半分がイラストという感じで、見た目で読みやすいという感じでした。しかし、今回は文章のウェイトが高いものの、行間のせいか、読むのもストレスを感じにくく、また文章も読みやすい感じでした。
さて、この本で学んだことを自分のためにここに書き留めていきます。
「評価のゆがみ」という表現
認知療法で「認知のゆがみ」という言葉が出てきますが、この本では「評価のゆがみ」という表現になっています。同じことを言っているのですが、「評価」という言葉に置き換えることにより、その意味の本質が理解しやすくなっているなぁ、と思いました。
そして「心の4つのサイクル」の中でその「評価」がどのような位置づけであるかも本書で述べられており、イメージがつかみやすい印象を受けました。ここは文章の表現力だな、とそういう視点でもうなづかされました。
他人からの期待にストレスをためている人のためのセルフトーク
認知心理学では考え方の癖という言い方もしますが、ここではさらに具体的に「セルフトーク」という言い方をしています。
私のよく知っている方が「他人からの期待にストレスをためている人」だったりします。「悲劇のヒロイン」になってしまっている人です。
私自身もその傾向があると自覚しています。
「自分を犠牲にして、他人に期待されているからと思っていることは、いつか怒りに変わる。こんなに自分はやってあげたのに、という怒りになる。それは他人のためを本当に思っているのではなく、自己保身だけである。真の人への思いやりは、自分は自分であることに責任を持つことだ」
昨年、別れた彼女と僕自身に、この言葉は痛く付き刺さるはずです。二人ともそういう状態に陥っていました。
自分の理想イメージを鮮明にしておこう!
「鮮明」・・・ここがポイントだと思います。別の言葉に置き換えると「具体的に」でしょうか。
ここから得られる発見が4点書かれています。
1.固定観念を取り払う思考が養われて、考え方がポジティブになる。
2.初心を思い出すことができる
3.「自分の本当の欲求は何なのか」を客観視できる
4.楽しい気分になれる。
どれも頷かされましたが、即効性につながるのが1.と4.、何か続ける、継続のためのモチベーションに役立つのが2.と3.かな、と思います。
さくっと読めるので、少しストレスを感じたり、落ち込みがちな方はぜひ読んでみてください。
読みやすかったです!