たまたま本屋で手に取ったこの1冊。
ちょうどモチベーションのコントロールに悩んだり興味を持っていたということもあったのですが、表紙のビジュアルがヤバいです。
目から炎が出るぐらいモチベーションが出るのか!?と手に取るモチベーションを与えただけでもこの本は人を動かしているという意味で成功していると言えそうです。
本書の中身は50のメソッドで構成されています。
それぞれモチベーションを上げる方法について研究や心理学などロジックに基づいた解説も入って説明されており、読んでいても納得させられるものがほとんどです。
すでにライフハック系の本とか心理学の本などで一部知っていたこともありますが、モチベーションを上げるということだけで1冊にまとめた本書の網羅性は高いと言えそうです。
この中から僕にとって効果的であった方法を1つご紹介します。
嫌なゴールの手前に喜んで行きたくなるゴールを置く
「会社に行くのが億劫だな」と思った時に、会社に行く手前に別の楽しくなるようなゴールを置きます。
例えば、海外ドラマ好きの僕にとっては、会社に行く前にタリーズのWi-Fiでお気に入りの海外ドラマを一話見る、とかでも良いでしょう。
会社へ行くというゴールだったのに対し、目先の海外ドラマを見るというゴールは喜んで到達したくなるゴールです。そこに向けて勢い良く進んでいくことができれば、その勢いで会社にも行けてしまうというもの。
これは時間割引率という将来に得られる価値を割り引いて考えてしまう行動経済学の考え方があるのですが、それを逆手にとって、最初に自ら満足できるものを用意してしまおうという考えからきたメソッドになります。
体は一度動いてしまえば、その後は比較的楽に動き続けることができます。
という流れを利用したものになります。
このように勢いをつけてしまうことで乗り越えられる億劫なことは多々あると思います。
例えば、なかなか気が進まない仕事で「見積作成」があったとしましょう。「見積作成」の手前には「Excelを立ち上げる」→「パソコンに向かう」→「パソコンのある部屋に行く」とタスクを分解することが出来ます。その「Excelを立ち上げる」の手前に「Twitterを10分と決めて見る」というタスクを入れてしまえば、そこまでは億劫なことなく難なく、パソコンに向かってTwitterを見ているでしょう。
そして、Twitterを10分見た後は、Excelを立ち上げるところまで難なく進むでしょう。Excelを立ち上げてしまえば、もうすることは「見積作成」と明確なので、その勢いで着手出来てしまうのではないでしょうか。
どうぞ、試してみてください。
このようなメソッドが50個も入っているので、合う合わないもあると思いますが、いろんな場面で役立つこともあるでしょう。
ぜひ、書店で手に取って見てみてください。
この本、特に巻末の特別付録が良くて、コンパクトにメソッドをまとめていて、一度読んでしまえば、ここを目を通すだけで、モチベーションを上げるためのきっかけをすぐに思い出させてくれるでしょう。
ヤバいモチベーション 完全無欠のやる気を手にする科学的メソッド50 (日本語) 単行本(ソフトカバー)