「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! という本を読みました。
個人的には早起きすることに否定的ではなくて、むしろ早寝早起きしていたほうだったので、早起きして何かするという成功体験をすでに積んでいます。だから本書に書いてあることも多くは自分の考えと一致しているわけで、あまり読まなくても良いかな、と思ってはいました。
しかし、何かが違う、と思って読み込んで行ったのはこの池田千恵さんの人柄であったり、自分をさらけ出しているところに共感を得る部分が多かったと思います。そして先入観とは異なり意外と自分に刺さる言葉多かったので、少し引用しながら自分の考えをまとめておきたいと思います。
p.116
これは朝やることがポイントです。夜だと先回りしすぎて将来のことを心配してしまったり、今日一日の出来事をクヨクヨと思い返して雑念が入ったりと、あまり生産的な考えが浮かびません。また、朝だと(始業時間などの)明確なデッドラインがあるので、何時から何時までと時間を区切って物事を考えやすいのです。
ここの節はすごく自分にも当てはまっています。
特にクヨクヨと思い返して雑念が入る、というのは共感できます。朝は始まったばかりだから、その日の出来事の蓄積はありません。だから、白紙の状態で考えやすいのです。夜はドロドロのキャンパスで消しゴムで消しながら描くのようなものです。
p.148
料理教室のシェフが、調理実習をしながらこんなことを言っていました。
「食材や調味料をお入れたタイミング味を必ず見てください。プロセスごとの味が良くないと、絶対に最後に美味しい料理になりません。例えば、最初の味付けは少々しょっぱいけど、まあ後でなんとかなる、ということは絶対ないんです。その都度修正していかないとだめなんです」
これは、そのまま人生にもつながることです。
ここでは人生というスケールの大きなところにつなげていますが、Web制作のフローにしても企画提案にしても、プロセスごとに良くないと最後に良いものにならない。
最後になんとか帳尻を合わせて納品したり完成させたりすることはあっても、プロセスが悪いとボロが出ます。クリエイティブの世界であれば、締め切り直前にブレークスルーが起きてひっくり返るということもありますが、これも悩みぬくというプロセスが良かったから最高のクリエイティブが出来るわけで、プロセス単位でちゃんとしたアウトプットをおかなきゃと思います。
ここは自分の弱いところを疲れた感じがします。
あと面白かった派の大風呂敷戦略。
ボクもこれに近いことをよくやっていますが、「未来の自分を必死で追いかける」という表現がすっと入ってきました。
あるべき姿を大風呂敷を広げて示し、余裕なふりをして実は必死に目指して行くのです。
こういうスタンスはボクももっと見習わないとな、と思いました。
というわけで、まだご紹介したい刺さった言葉がありますが、詳しくは本書をお読みになるとわかると思います。増刷の声を聞いているので、共感を得て響いているのでしょう。