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「数字は人格」は経営に関する様々な会社のケーススタディが詰まった一冊

会社経営の数字については特に経理とか簿記とかそういったあたりの数字まわりが得意でないこともあったので、この表紙の本を手に取ってみました。

しかしながら、この本はそういった数字の解説書ではなく、数字が持つ意味やそこからどうやって行動につなげるか、一般人と社長でのお金の考え方の違いなども含めて考えを改めさせる一冊です。
また、具体的な事例が豊富にあり、それもひとつひとつコンパクトにまとまっているため、一冊をずっと読んでいくだけでも、様々な視点で経営とは何か、社長としてどう決断して行動に変えていくか、について学べるものがあると感じました。

キャッシュが正義

本書の前半は主にキャッシュの重要性について説いている。

営業部長のために飛行機をチャーター出来たのもキャッシュがあったから

◆海外出張中の営業部長が倒れた!
難病で、現地の病院では治療ができず、
飛行機をチャーターして日本に運ぶしかない!
費用は総額1500万円!
出せば、今期の利益は一瞬にしてふっ飛ぶ。
あなたが社長なら、どうする?

この逸話に対して、結論から言えば、実際に飛行機をチャーターして解決したが、それが出来たのも「キャッシュがあったから」であり、結果としてその社長は「社員を大切にしている、人格者だ」という感想が持てます。

そして「万が一の時は会社が面倒を見てくれる」ということが社員の安心感も高まり離職率も減ることにつながるなど、次に繋がっていきます。

その話をはじめとして数々の会社の事例を元にキャッシュを持っていることの重要性を説いていきます。

赤字黒字ではなくキャッシュがあるか否か、借金をしろ

シンプルに、いざという時にキャッシュが使えることが武器にもなるし、会社のピンチを救うことにもなります。

キャッシュがあることが重要で、借り入れをしてもキャッシュを持つことの大切さをさらに語っています。

目次の項目を取り上げただけでもそのメッセージが伝わってきます。

●借金は、することが正しい
●借金とは、金利で〝時間を買う〟こと
●会社は「借金まみれ、モノ持ち悪い」が正しい

個人の金銭感覚とはまったく反対に感じる部分も多いですが、経営という視点で考えたときには理にかなう内容であった。
借金でキャッシュを持っておくと、攻めでも守りでもそのキャッシュで解決出来、さらに投資に対してもお金を使って行くことができる。人の教育と最新マシンへのリプレイスなどで、営業・生産能力のスピードアップも期待出来るし結果として機会損失を防ぎ売上も上げていける。

数字を見て決断→行動

社長の役割は常にキャッシュがどれだけあるかをきちんと把握し、その数字を見て決断→行動することが仕事であるとし、B/Sを見ることを推奨している。

黒字でも倒産する事例や手形の発行で倒産している事例も含めて、ここでも多くの会社の事例を元に解説されていた。

B/Sを見れるようにしよう

まずはB/Sを見れるようにするというところから入っていきたいと思います。ワケが分からないから、ああ、こうなっているんだ、いまこれだけのキャッシュがあって、こういう判断もできるかもしれない、そんな形で数字を見れるようになってみようと思います。

個人から法人成りして会社を大きくしていこうという方に

会社の経営を勉強する場というのは多くはありません。その中でもこの本は短い事例をたくさん読める書籍になっています。そういったケーススタディを頭の引き出しに入れておくことにより、将来の判断に役に立つ可能性があります。

「数字は人格」でV字回復! 全国51社の成功事例を完全収録!
● 売上24億で経常利益7億! 開院予定がなくても物件を押さえる千葉県の整骨院
● たった2年で売上ゼロから2億円! 四国のタオルメーカーの奇跡
● 9000万円の営業赤字から500万円の黒字にV字回復した兵庫県の会社
● 金利1.88%が0.8%に! おまけに個人保証も外れた高知県の会社
● 担当を入れ替えただけで、2500万円利益がアップした奈良県の物流会社
● 2億4000万円の投資を3年で回収した埼玉県の製紙会社
● 8年連続「既存店前年売上」超え、前年比108%成長! 関西の飲食チェーン

数字は人格――できる人はどんな数字を見て、どこまで数字で判断しているか

【もくじ】
☆プロローグ:数字が人格、お金が愛
●出張中社員が中国で突如入院! 1500万円で飛行機をチャーター
●お金を持っている社長だけが〝人格者〟
●借金は、することが正しい
●経営は「率」ではなく「額」

☆第1章:会社の命運は「キャッシュ」が握っている
●なぜキャッシュは〝月商の3か月分〟必要なのか
●投資先は「顧客増」「社員教育」「IT投資」の3つだけ
●借金とは、金利で〝時間を買う〟こと
●会社は「借金まみれ、モノ持ち悪い」が正しい

☆第2章:銀行から無担保・無保証で借りる3つの方法
●“定性情報3点セット"で、銀行の評価がアップする
●銀行は「この項目」を最も重視している!
●金利1.88%が0.8%に! 個人保証も外れたワケ

☆第3章:社長は「B/S」のココだけ見ていればいい
●B/Sを知っているだけで、見える景色が180度違う
●勘定科目を知る第一歩は「転記」から
●B/Sは〝異常値〟だけチェックすればいい
●「資産は上へ、負債は下へ」が社長の仕事

☆第4章:赤字から黒字へ! 「数字は人格」でV字回復
●P/Lの逆算で会社を守れ
●事業の撤退はゆっくり、少しずつ
●ひとつだけ、常に赤字事業を温存する理由
●赤字は「事業承継」の千載一遇のチャンス
●売上増は「客単価アップ」より「客数増」から
●新規事業に踏み切るサインはこう見抜く
●お客様は数字で「区別」しても「差別」しない
●〝爆成長〟している整骨院の一石二鳥戦略
●なぜ、月500万円のJR新宿ミライナタワーを借りたのか?
●値上げのインパクトを減らすテクニック

☆第5章:社員を「数字」で育てる
●数字のスと字を聞けば、スーっといなくなる社員はこう鍛える
●数字はそれだけで言葉……1分間で3テーマを報告できる理由
●データネイチャー大会は〝ホラ吹き大会〟でもいい
●社員のキャラを数値化して配属に活かす
●残業時間3分の1、売上128.5%の謎
●コミュニケーション=「情報」×「感情」
●健康を“数値化"して会社を守る

まとめ

事例の数も豊富で読み応えがあるボリューム感もある本ですが、たった一冊1,500円(税別)でこれだけインプットできるのは経営者観点からしたら大変お買い得ではないでしょうか。

また、現在会社員でも経営層を目指す方にも、役に立つ一冊です。

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