BuddyPressとは今年、つまり2009年の米国時間4月30日にリリースされたWordPress MU(μ)用のプラグインです。
簡潔に言えば、複数ブログ・複数人数管理可能なブログツール(WordPress MU)にSNS機能が乗っかるような機能を追加するプラグインです。この1週間ぐらい、上記写真のようなサイトを作るために黙々と勉強とカスタマイズなどを続けて、そして17名の参加者とともに使い続けて感じ続けて、そろそろこれは何か、ということがわかりかけてきました。
BuddyPressでアメブロのようなSNS機能を持ったブログコミュニティを構築できるオープンソースソフトウェアだ
と仰る方がいらっしゃいましたが、全然違いました。
なんとPV水増し機能は実装されていないのです(違)。
TwitterやTumblrを経験してきている方たちには、まだ機能的には不十分と感じられるプラグインかもしれない。
しかし、「まだまだブログ!」と先日の第7回 :: ブログはなぜ流行しているの? (5月21日放送 再放送5月24日)のテレビ番組にあったように、ブログを意識されていて、且つ、自分なりのコミュニティを作り上げようという方にはうってつけのツールではないかと思います。
プロフィール機能の充実
例えばプロフィール機能。
ユーザー登録時に入力すべきものと、登録後に入力できるプロフィールといくつかのプロフィールを設定できる。ボクがいま作っているサイトは基本的にIT系のサイトなのですが、プロフィール実験も兼ねて肌質とか髪質とかどうでもいいことを聞いています(笑)。
自己紹介欄のフィールド追加と思っていただいても良いがこんな感じで表示される。
さらにこのようにプロフィールのテキストリンクをクリックするだけで、それに応じたユーザーが出力されます。
割合、これで似たような性格や環境の人を見つけやすいかもしれません(それより交友関係を取り消し、という文言がシュールです)。
今のところ、身うちだけでしか使っていないのでよくわかりませんが、知り合いを見つけては友達申請をしたり、その人の同報(その人専用の掲示板)に書き込んだりなど、ちょっとしたSNS要素があります。
ブログを重視したタイムライン
これはトップページのキャプチャーです。
正確に言うと管理画面からカスタマイズした上、プラグインも修正してトップページの見せ方を変えています。
左側がこのコミュニティサイト全体(ブログ投稿、コメント、グループ入会・・・等)すべてのユーザーのアクションをタイムラインとして表示しているものです。10人ぐらいのグループコミュニティであれば、左側のタイムラインを1日に1回見れば今日の流れが把握できそうですが、1万人単位になるとそうもいかないと思います。
TwitterやTumblrのようにフォローした人のタイムラインが欲しいと思います。
そして右側(正確にはセンターコラム)。
これはこのコミュニティサイト内でWordPressのブログを全ユーザー複数作っていくことが出来る設定にしているのですが、それらのブログの最新記事をいくつか表示しています。
デフォルトでは海外製のデフォルトアバターアイコンがブログアイコンとなっていましたが、ジャパニーズなボクはブログのキャプチャー画面を取得して表示するMozshotを使いました。やはり画面キャプチャーのほうが日本のブログポータルっぽいという、ボク個人的な先入観からのカスタマイズですw
このように、やはりコミュニティ内でもブログを軸にしたタイムラインが独立して用意されていることからわかるように、ブログを重視したつくりになっています。
当然だが、ユーザー情報は全ブログで有効
今まで孤独なブログでコメントもいただけないような零細ブログをしていたボクにとって、mixiの日記のコメントのように気軽に書いてもらえるブログコミュニティツールだと思う。
ログインしていれば、コミュニティ内の他人のブログのコメント欄にコメントを書くときにいちいちメルアド入れなくていいし、ユーザー名も入れなくていい。
むしろ、コメントを入れた後、ユーザー名をクリックすれば充実したプロフィール情報を見てもらうことができる。このサイトの場合、どう考えても不要だが(笑)、肌質・髪質を知ることができる。
これはいわば、ちょっとしたブログコミュニティをオープンソースアプリで構築できてしまうといっても過言ではない。作りは違うと思うが、ブログで情報共有!美容情報ならアレカオ!のような特別なテーマやグループなどのブログコミュニティサイトを作るのに向いているのではないかと思う。
まだ、機能はまだまだ貧弱に感じるが(デモサイトみたら、facebookと連携しているっぽいのがあったが)、将来性も感じることができ、少し考えれば、面白い使い方、アイデアが思い浮かびそうなツールである。ちょっと久々にワクワクとしてきた。
むしろ、このムジログもBuddyPressで、って思ったぐらいだ。
問題点は3つ。
- まだリリースされて間もない(1か月弱)なのでドキュメントが少ないし、特に日本語も怪しい僕には苦しい状況
- 本体ファイル、プラグインファイルともに日本語の言語ファイルが同梱されてない。また、インストール時も特定のディレクトリを移動させる必要があるなど、初心者にはとっつきにくい
- 有効に活用されている事例を知らない(もしくは少なすぎる)。これは逆にチャンスでもありますが・・・ボクはWordPress屋ではないので、あまり意味無い。
とりあえず、日本の事例の一つ、WordPressのユーザーが集まるWordBench が良い事例だと思うので、そちらをご覧ください。
私が作ったサイトのほうはそこそこ発言している人もいるので試してみたいという方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。まだ正式に公開して無い(つまり利用規約とか無い)ので、個別にURLをご連絡いたします。
コメント